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スコアメイクの肝“寄せワン” 英語では何と言う? プロの成功確率は?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

6/5現在リカバリー率1位の金谷拓実。パットが上手いことも寄せワンの条件だ(PHOTO/Tadashi Anezaki)


寄せワン【up-and-down】


プロや上級者は、ドライバーの飛距離やアイアンショットの正確性もさることながら、我々一般ゴルファーとの大きな違いはアプローチの上手さ。

パーオン率(パー4なら2打、パー5なら3打でグリーンに乗せる確率)を見ると、プロでも良くて7割程度。つまり3割はパーオンを逃しているということであり、1ラウンドにすると5ホール以上はグリーンを外す計算になる。

それでもらくらくパープレーで上がってくるということは、バーディが獲れることももちろんだが、アプローチでパーを拾う確率が高いことも大きな要因といえる。

このように、グリーンの外からアプローチで寄せて、1パットで沈めることを「寄せワン」と言う。バンカーからグリーンに乗せて1パットで沈めることを「砂イチ」と呼ぶこともあるが、これも寄せワンのひとつ。

パー4で2オンさせて2パットでカップインさせればパーだが、たとえグリーンを外しても寄せワンができればパーは取れる。プロのようにビシビシパーオンさせることは難しいが、アプローチ&パットの技術を磨けば、パーを重ねていくことが可能になる。飛距離はそれほどでもないのに、そんなにショットが凄いわけでもないのに、なぜかいつも80台前半や70台で回ってくる人が身の回りにもいると思うが、思い起こすと総じてショートゲームが上手いはずだ。

ちなみに「寄せワン」は英語で“up-and-down”と表現する。1打でグリーンに乗せ(=up)、1打でカップに入れる(=down)という意味だ。

PGAツアーのスタッツを見ると“scrambling”という項目があり、これも寄せワンに近い意味合いだが、厳密には「パーオンを逃したホールでパーかそれより良いスコアで上がった確率」を意味する。scramble=奮闘するといった意味から来ている用語と思われる。国内ツアーでは「リカバリー率」という項目がこれに該当する。

6/5現在、PGAツアーのスクランブリング1位はジェイソン・デイで68.58%。松山英樹は66.12%で7位につけている。国内男子ツアーでは、昨日優勝した金谷拓実が77.48%で1位。やはりアプローチ名手が上位に顔を連ねている。