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グリーンでもない、フェアウェイでもない。「カラー」っていったい何のためにあるの?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。


カラー【Collar】


「カラー」は、グリーンの周囲を囲むように設けられた、芝を短く刈り揃えた区域のこと。幅はおおよそ30~50センチ、芝の長さは10ミリ前後である。グリーンの芝は3~4.5ミリほど、フェアウェイは10~20ミリに刈りそろえられているので、カラーはグリーンとフェアウェイの中間の長さということになる。

ところで、カラーはなぜ設けられているのだろうか。ナイスショットでグリーン上にキャリーしたボールでも、グリーンが固かったり、速かったりすると、グリーン上で止まりきらない場合がある。もしカラーがなく、グリーンの外がすぐラフになっていたとしたら、グリーンを直接とらえた悪くないショットが報われないばかりか、次打でピンに寄せるのも難しい状況になってしまう。

トップしたりキャリーでグリーンをオーバーした場合と同じ結果になってしまうというのは、フェアではない。グリーンに止まりそうで止まらなかった惜しいショットが、カラーがあることで救われる可能性がある。ナイスショットとミスショットの差異を明確にするという役割もあるといえる。

球の一部でもグリーン面に触れていれば
マークできる

カラーはグリーン周りに設けられているので、グリーンと同じように扱いたくなるが、それは間違い。カラーに止まったボールをマークして拾い上げると1罰打のペナルティーとなる。

ただし、ボールがカラーとグリーンの境目の止まり、ボールの一部がグリーンに触れている場合はグリーン上にあるものとみなされるため、マークして拾い上げることができる。ボールがグリーンに触れているかが微妙なケースもあるので、判別できないときにはマークはしないほうが無難だ。

ちなみに英語では、カラー(collar)とも言うが、フリンジ(fringe)という呼び方がより一般的。エプロン(apron)という言い方もあるが、これは主にグリーン手前のフェアウェイからグリーンにつながる部分を指す。併せて覚えておこう。