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【只今コージ中!】Vol.102 なんとキャディバッグ2本積載! 日産「新型フェアレディZ」が何気に理想のゴルフデートカーだった

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第102回は日産「新型フェアレディZ」の実力をチェック!

PHOTO/Hirohiko Mochizuki THANKS/東京ベイサイドGC(PGM)

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

何事もやってみなけりゃわからない、とはいうけれど……。久々にそれを痛感させられました。それは新型日産フェアレディZでしてみるゴルフドライブ!

ご存じ、日本が世界に誇る国宝級2シータースポーツカーで初代が生まれたのは今から54年前の1969年。これだけ長く作り続けられている大衆(今は価格高め)スポーツカーは世界的にもレア。これでゴルフドライブは楽しそうだし、収納力にはもちろん期待してませんでしたが、ダメ元で借りてみました。


新型Zがまず凄いのは、この環境規制が厳しい時代に伝統のFRレイアウト、ガソリンエンジンを新作しながら守り続けていること。今回こそはハイブリッド化するか? と思いきやそれもなし。型式は旧型と同じZ34型で「マイナーチェンジ?」と誤解されますが、パーツの80%は新作で、外観は完全新作。全幅と全高は旧型同様ですが、長さは12㎝延長。スタイルはアメリカでヒットした初代Zのオマージュ。特徴的な長方形グリルはもちろん、Zの面影を残しつつ、先代よりもリアは長くバランスが整っています。

同様に懐かしくて新しいインテリアは、メーターが完全なデジタルディスプレーでモダンな一方、絵面はアナログ。センターにはクラシカルな3連メーターが並び良い意味での古臭さすら感じます。

走りも同様でエンジンはハイパワーなスカイライン400Rと同じ3リッターV6ツインターボの改良型でより広い範囲で405psの高出力と475Nmのトルクが楽しめる設定になっています。パワーの出方は非常に濃密で、おかげでゴルフ場に向かうハイウェイはもちろん、ちょっとした峠道もいきなりサーキット代わりに。下手すると1日潰してしまうゴルフですが、肝心のラウンドはもちろん行きも帰りも別次元に楽しくなるのです。

肝心の収納力ですが、この手は良くてもラゲッジに1本で最悪助手席に置くことも。新型Zならやっぱりロンリーゴルフドライブかも? と最初は思いました。

ところが借り出してみたら広めのリアデッキにナナメに1本載せられるのはもちろん、細身のバッグならドライバーを抜かずに前席背後に積載可! マジか? カタログに書いとけよって気分です。

ここに見た目ヨシ、乗ってヨシ、収納力もヨシと三拍子揃った理想のゴルフドライブデートカーが誕生したのです!!

(左)独特な形状のラゲッジルームでキャディバッグ1本はラクラク積載。もう1本は2シーターの後部スペースに積むことができる/(右上)大きなタコメーターがセンターにドカンと収まり、クラシカルな3連メーターも懐かしい/(右下)Zの面影を残しつつ、先代6代目よりも長いリア


日産

フェアレディZ Version ST [9M-ATx]

全長×全幅×全高/4380×1845×1315mm
メーカー希望小売価格/646万2500円~

週刊ゴルフダイジェスト2023年3月21日号より