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不満爆発! それでも4割が「生まれ変わっても左打ちがいい」。“レフティ”に関するアンケート結果#2【ニッポンゴルフ実態調査】

日本のゴルファーの実態や実情をアンケート調査によって明らかにする「ニッポンゴルフ実態調査」。今回は、前回に続き「レフティ」の実態やリアルな声をお届けする。

前回は、レフティゴルファーを対象としたアンケートをもとに、左打ちで不便に感じること、そしてそうした不便があるにもかかわらず、右打ちに転向しなかった理由についての回答結果を記した。

今回はさらに「レフティ」の思いについて掘り下げていく。

Q. 左打ちで困ったエピソードがあれば教えてください

最も多かったのが、練習場がらみのエピソード。

「練習場で右打ちの人と向かい合わせになるのが気まずい」
「練習場で、『チッ、左かよ』と悪意のある独り言を聞こえるように言われた」
「練習場の受付が同じくらいのタイミングになった人がいて、『お先にどうぞ』と譲ったらレフティだった。そこの練習場はレフティが1階で打てる打席は1打席のみ。普段は使わない2階を使いました」
「練習場が端っこ(左端)でスライスの程度がわかりづらい」
「練習場の打席が少ないのと、あっても右奥のほうなので、いつも遠い。シミュレーションゴルフで左打席がないところもある」

ゴルファーが最も足しげく通う場所だけに、小さなストレスも積もると大きな不満となるようだ。
次に多かったのが、クラブに関するエピソード。

「店頭でアイアン購入を考えていると伝えたら選択肢が2択だった」
「昔は試打クラブが全くなかったので買って合わなければ売るの繰り返しだった」
「某メーカーのクラブを使っているが、欲しいモデルの設定がないため、アメリカから買うしかない」
「欲しいと思ったクラブの左用モデルがない時のガッカリ感」
「海外でレンタルクラブが、左はすごく古いクラブだった」
「フィッティングやレッスンが受けられないことがある」

また、次のようなエピソードも。

「フェアウェイから球を打とうとしてアドレスをしたら、後ろにいた同伴者がこっちに打ってくると思ったらしく驚かれた」
「右利きの人が多いため、打ち方のアドバイスがもらえない」
「パブリックコースでティーショットを打つ時、立つ位置がマットからはみ出た」

左打ちというだけで、これだけ気苦労が多いのかと改めて思い知らされる。しかし、後ろ向きな話ばかりではない。左打ちでよかったと思うことについても聞いてみた。

Q. 左打ちでよかったと思うことは?


練習場に関する不満が多かった一方で、こんな意見も多く聞かれた。

「練習場が混んでいるときに左打席だけは空いていることがある」
「両打ち打席は混雑時に限り、左打ち用に取っておいてくれる所があり、待たずに練習できる」

昨今、コロナ禍でのゴルフブームもあり、練習場は大混雑。土日は待たされることもしばしば。しかし左用の打席は、打席数こそ少ないものの、倍率も低いので、空いているケースも多いようだ。行列のなか自分だけが待たずに入れるのは、左打ちの唯一の特権と言えるかもしれない。

最も多かったのは「人に覚えてもらえる」「目立つ」といった声。たしかに、レフティの人とはなかなか回る機会がないので、コンペなどで初めて回った場合でも印象に残る。営業の仕事などは、話のタネにもなり、有利に働きそうだ。

クラブに関しても「クラブを間違わない」「盗まれる心配がない」「クラブの選択肢が少ないため、かえって今持っているクラブの徹底活用に集中できる」といったプラスの意見も聞かれた。

一方で、「まったくない。コースも日本では右利き用にできている」と、レフティでよかったことはないとする声も。やはり問題は根深いようだ。

Q. 左打ちに対する扱いについて要望やモノ申したいことは?

この質問には、日ごろのうっぷんが爆発!?

「○○ラボとかいって、左のヘッドがないなんてありえない」
「昔よりレフティクラブが増えたのはありがたいが、試打したいときにないに等しい」
「ショートウッド、ロフトのあるユーティリティ、46度・48度あたりのウェッジがピンしかない。ピンしか勝たん」
「少し価格アップしても構わないから左用のバリエーションがほしい」
「左用のクラブがあっても、通常販売でなく、受注生産が多く、すぐに手に入らなかったり、マークダウンしても、商品がほとんどない」
「練習場はどちらでも対応できるようにしてほしい」
「あきらめています」
「レフティー応援割なんかがあったら面白いかも」
「レディース用のクラブが選べない」

しかし、これだけ不満が溜まっているにもかかわらず、最後の質問は意外な結果だった。

Q. 生まれ変わっても左打ちがいい?

今回、①利き手が右で右打ちの人、②利き手は左だが右打ちの人、③左打ちの人、の3グループに対し、「もし生まれ変わったら右打ちがいい? 左打ちがいい?」という質問に回答してもらった。その結果が下のグラフだ。

利き手が右で、右打ちの人は、97%が生まれ変わっても右打ちがいいと答えた。一方、同じ右打ちでも、利き手が左で右打ちに転向した人は、35%が左打ちがいいと回答。その理由としては「右打ちであまり上達できていないから」「体の捻転やフォローが左打ちのほうがしっくり。飛距離がアップしそうと感じる。パターだけでは効き目に合わせて左用を使用。男性用クラブで対応してます(女性ゴルファーです)」などの声があった。

そして、左打ちの人に関しては、なんと41%が生まれ変わってもやっぱり左打ちがいいと回答。その理由は「マイノリティでカッコいいから」「個性がある」「自分らしいと思える」「生まれ持ったものだから」「アイデンティティの一部なので」など、レフティであることへの自負、レフティ愛とでも呼ぶべきものを感じさせる内容だった。不便さも含めてマニュアル車に乗り続けるクルマ好きの心理にも近いのかもしれない。

とはいえレフティゴルファーの場合は、不便さが解消されるに越したことはない。少なくとも、これからゴルフを始めようと思った左利きの人が、何の不安もなく左打ちを選択できるようなゴルフ界を目指していく必要があるだろう。

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