【只今コージ中!】Vol.99 日本人が生んだ新世代いい人プレミアム、マツダ「CX-60」で上質ゴルフドライブを!!
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第99回はマツダ「CX-60」の実力をチェック!
PHOTO/Takaaki Miura MODEL/Mao Suzuki(GOLULU) THANKS/ニュー南総GC(アコーディア・ゴルフ)
誰もが認めるゴルフドライブ向き高級車といえばメルセデス、BMW、アウディのドイツ御三家であり、日本が誇る自動車プレミアム、レクサスやトヨタフラッグシップのクラウンなどでしょう。十分な居住性やトランク容量を確保しているだけでなく、加速や乗り心地や静粛性に優れ、ハンドリングも鋭く長距離ドライブを飽きずに楽しめるものばかりです。
しかし昨年登場、日本の自動車界に一石を投じたのが新型マツダCX-60! 一見既存のマツダSUV、CX-5や3列シート版CX-8の拡大版アニキ分と思うかもしれません。だが全然違います。CX-60はFFの既存骨格のマツダ車とは根本的に違う後輪駆動のFRレイアウトを持ち、走り味からスタイリングまで別次元を目指したSUVなのです。
ある意味メルセデス、BMWでいうオーバー700万円級のプレミアムSUV、全長4.6mクラスのベンツGLCやBMW X3と同レベルのクルマ作りを実行しつつ、より安めに提供するマツダ独自の「いい人プレミアムSUV」と言えます。
最大のキモは完全新作したマツダ独自のFRプラットフォームと3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンでしょう。直4ガソリンモデルもありますが、よりCX-60の良さを楽しめるのは直6搭載の「XD」と「XDハイブリッド」です。両者共にエンジントルクが500Nmを超え、低回転からかつてない力強い加速が楽しめるうえ、回転が滑らかでドラマチック。音がやや大きすぎる傾向はありますが運転好きにはたまらない味です。またFRプラットフォームがもたらすのはスタイルとハンドリングの良さ。独特のロングノーズフォルムは威風堂々としてとてもベーシックモデルが300万円スタートとは思えない存在感。
3.3リッターディーゼルは燃費に優れ高速リッター20km台も夢じゃない。唯一、ボディサイズの割にリアシートやトランク容量はCX-5とほぼ変わりないのですが、元々広いのでキャディバッグは3本積載できます。何よりディーゼルモデルが300万円台からと海外勢とは比べものにならないほどお手軽! リッチ内装やハイブリッドを選ぶと500万円超えですがそれでも中身を考えると安い。
まさに日本が生んだロングドライブゴルフ向き新世代いい人プレミアムSUV! それが新型CX-60なのです。
(左)5人乗車時のラゲッジ容量は570リットルとCX-5よりもやや大きい程度。とはいえ、キャディバッグは3本積載可能で必要十分/(右上)明るい内装色を基調とし、シート素材にはナッパレザーを、インパネ中央部のトリムには織物素材を採用。高級感が漂う内装だ/(右下)縦置きエンジンのFRプラットフォームがもたらすスタイルの良さが目を引く
マツダ
CX-60 XD-HYBRID Premium Modern
全長×全幅×全高/4740×1890×1685mm
メーカー希望小売価格/568万4800円~
週刊ゴルフダイジェスト2023年2月7日号より