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世界で一番長いゴルフ場は18ホールで1365「キロ」! いったいどういうこと? 【ゴルフの数字】

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4人1組、1ラウンド18ホール、パー72……ゴルフにまつわるいろいろな数字。知らなくてもゴルフはできるけど、知っていればゴルフがもっと楽しくなる! 当たり前のように受け入れているゴルフの数字にまつわるエピソードをご紹介。今回は、世界イチ長いゴルフ場のお話。

日本最長は茨城の「ザ・ロイヤルGC」

ギネス世界最長は中国のコース

ゴルフ場の18ホールの総距離は、我々が通常回るレギュラーティーやフロントティーで6000~6300ヤードほどのコースが多く、バックティーでも長くて7000ヤードほど。6500ヤードを超えてくると、通常の飛距離のゴルファーは「長いな~」と感じるはずです。

そんななか、ギネスに認定された世界最長のコースは、なんと全長8548ヤード。単純に18で割ると1ホール平均475ヤードの計算なので、いかに長いかが分かるだろう。

そんな長い距離を有するコースは、中国の麗江にある「玉龍雪山ゴルフクラブ(Jade Dragon Snow Mountain Golf Club)」。標高5596メートルの玉龍雪山のふもとにあるコースで、コースの標高は3000メートル超え。当然ながら平地よりもボールはよく飛ぶが、それにしても8500ヤード超えは長い。

5番パー5はなんと711ヤード! 240Yを3回真っすぐ飛ばさないとパーオンはできない。ティーショットをチョロしようものなら、長い長い苦難の道が待っている。

ちなみに、日本にも8000ヤードを超えるコースがある。茨城県鉾田市にある「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」は全長8143ヤードで日本最長だ。2018年と19年に国内男子ツアー「ミズノオープン」が開催され話題になった。最も長いホールは16番パー5で705ヤード。前述の711ヤードのパー5は標高3000メートル超だが、こちらは海抜数メートル。ドライバーがしっかり当たっても、セカンドはまだ普通のパー5ぐらいの距離が残る。アゲンストが吹いた日には、グリーンまでの道のりは途方もなく長く感じられる。

標高を考えれば、間違いなく世界最長クラスのゴルフ場といえるだろう。

本当の最長は1365キロ!?

しかし世界はまだまだ広い。実はオーストラリアには、全長1365「キロ」というケタ違いの長さのゴルフ場がある。1365キロというと、日本の本州に匹敵する長さ。それでいて、通常のゴルフ場と同じ「パー72」の設定。いったいどういうことなのか。

コースの名前は「ナラーバーリンクス」。18ホールの総ヤーデージとしては6520ヤードと一般的なのだが、長いのはホール間の移動距離。実は18の町をまたぎ、各町村や観光スポットに1ホールずつ造られているゴルフ場なのだ。観光事業の一環として計画され、普段素通りしてしまうような町にも立ち寄ることになるため、地域活性化につながるという考え方だ。

早くて3日、普通は4日、余裕をもって5~6日かかるそうで、1ホールプレーするごとにスタンプを押してもらい、18ホールプレーすると「世界最長のゴルフコースでプレーした証明書」がもらえるのだという。ホール間の移動はカート……ではなく、もちろん車。場合によっては100キロ以上の運転が必要となる。まとまった休みがあったら観光を兼ねて訪ねてみてもいいかもしれない。

4月末には、このコースを使って「チェイシング・ザ・サン・ゴルフトーナメント」という大会も行われる。興味がある人はチェックしてみていただきたい。