【只今コージ中】Vol.79 ある意味日本人が作る上質アメリカンワゴン! スバルの「レガシィ アウトバック」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第79回はスバル「レガシィ アウトバック」の実力をチェック!
PHOTO/Hirohiko Mochizuki MODEL/Kanon Miyake(GOLULU) THANKS/カメリアヒルズCC
かつてバブルの頃、ニッポンのステーションワゴンと言えばスバル・レガシィツーリングワゴン! でした。ワゴンならではの広い荷室にスキーやアウトドアギアを詰め込み、背が低めのスポーティボディを走らせれば爽快感はスポーツセダン顔負け。カッコ良くて使えて速い! 3拍子揃った理想の遊びグルマであり、ゴルフデートでも大活躍したものです。
その流れは今も日本ジャストサイズワゴン、スバル・レヴォーグに引き継がれ、かたやレガシィはサイズを拡大し、北米を中心に広くファンを獲得。もはや“世界のレガシィ”になりつつあります。
中でも北米では車高高めのワゴンSUV、レガシィアウトバックが人気でその6代目モデルが遂にニッポンにも入って来ました。それが新型アウトバックです。
見た目はアウトドア向けらしく前後左右にマットな無塗装プロテクターを装備。ワイルドさはバッチリ。サイズはますます北米向けに大きくなり、全長は+50㎜の4870㎜、全幅は+35㎜の1875㎜、全高は+70㎜の1675㎜(リミテッドEX)と大きめ。ここが狭い日本で使う分には最大のネックとなります。
ただしそれさえ腕自慢のドライバーが克服すれば走り、使い勝手、質感は輸入大型SUVに勝るとも劣らない男の理想的ゴルフギアが手に入るのです。それも輸入車より安い400万円台の価格で。
その実力は一言でいうとグローバルサイズのレヴォーグであり、日本人が作ったアメ車。内外装クオリティは国産車で、広さとデザインはワイルドなアメリカンという不思議ないいとこ取りギアです。
まず見た目の大らかさはレヴォーグ以上。しかし骨格にレヴォーグ譲りのスバル・グローバル・プラットフォーム+新世代のインナーフレーム構造を使い、剛性感は十分以上。エンジンはこれまたスバルにしては低燃費を意識した新世代の1.8直噴フラット4ターボを搭載し、最高出力177ps、最大トルク300Nmとなかなか。なによりレヴォーグではオプションの最新先進安全のアイサイトXを標準装備。高速でラクチンな追従オートクルーズやレーンキープアシストが堪能でき、一部高速渋滞時は両手バナシ運転も可能です。
ラゲッジも当然広くキャディバッグは最大4本。これまたひとつの国内最強ゴルフデートカーとも言えるのです!
(左)ラゲッジ容量は561Lでキャディバッグのボトム大の凹みが作られていてキャディバッグの積み下ろしには余裕があり、3本は楽勝。トノカバーを外せば4本も可能/(右上)レヴォーグと似たインパネ周りだが、こちらはステアリングヒーターが標準装備/(右下)フェンダーモールと、バンパーのアンダーガードが力強い印象を与える
スバル
レガシィ アウトバック
全長×全幅×全高/4870×1875×1675mm
メーカー希望小売価格/429万円~
週刊ゴルフダイジェスト2022年4月12日号より