【小沢コージの只今コージ中!】Vol.64「見た目よし、走りよし、コスパよし」欲張りパパのためのマツダ「CX-8」
PHOTO/Takanori Miki MODEL/Mirai Takeuchi(GOLULU)
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ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第64回はマツダ「マツダCX-8」の実力をチェック!
人間誰しも欲張りなもの。家族みんなで楽しめる広くて快適なミニバンもいいけれど、時には自分と彼女だけで楽しめるカッコいいスポーツカーが欲しくなったり。1台で幾通りも楽しめるクルマがあったらいいのに……と思うのは小沢だけじゃないはずです。そんななか、見た目はイマドキのワイルドSUVなのに、車内は最大で大人が7人乗れ、もちろん大人4人&キャディバッグ4セット積載のゴルフダブルドライブもOK。それでいて走りも楽しく、燃費もなかなかという超いいとこ取りなファミリーカーを紹介しましょう。その名もマツダCX−8です!
ベースは人気5人乗りSUVのマツダCX−5ですが、ボディを35㎝ほど伸ばし、最大7人乗りの3列シートSUVに仕上げているのが最大のキモ。見事なのは全長4.9m×全幅1.84mのサイズなのに決して胴長ミニバンスタイルに見えないこと。パッと見は、スタイリッシュなCX−5の兄貴分なのです。
同時に居住性もなかなか。1、2列目に身長176㎝の小沢が余裕で座れるのはもちろん、タイトな3列目も予想以上に快適。フロアが高めで、大人がきっちり座るとひざ裏が少し浮きますが、子どもならまったく問題なし。ましてや座席を前2列と割り切り、3列目を倒せば大人5人と広大な荷室が広がります。容量は572Lとワゴン並みなので、キャディバッグ4本積載も楽勝です。
気になる走りですが、パワートレインは190psの2.5リッターガソリン、230psの2.5リッターガソリンターボ、200psの2.2リッターディーゼルターボの3種類から選べ、とくにディーゼルがオススメ。最大トルクが450Nmと強力ですから、ほぼ1.8トンあるボディを楽勝で引っぱってくれます。
燃費もより実測に近いWLTCモードで15.4㎞/Lとなかなか。ディーゼル用の軽油は安いし、経済性からみても悪くないのです。価格もリーズナブルでもっとも安いノンターボガソリンがほぼ300万円から、パワーと燃費を兼ね備えたディーゼルターボがほぼ350万円から。同じ使い勝手の輸入車の3列シートSUVなら価格はほぼ倍です。
見た目、使い勝手、走り、コスパ、いろんな意味でこれほど欲張りな使えるファミリーカーはありません。迷ったお父さんにはコレっきゃありません!
(左)3列目を倒すと荷室の容量は572Lとワゴン並みの大きさ。サイドには凹みがあり、1本は真横にしてラクラク入り、4本積載が可能。(右上)10.25インチのセンターディスプレー、7インチでTFTカラーのマルチスピードメーターが標準装備。(右下)全長約5mのサイズなのに決して胴長にはみえないスタイリッシュさが魅力
マツダ
CX-8 XD L パッケージ
全長×全幅×全高/4900×1840×1730mm
メーカー希望小売価格/467万3900円~
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より