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ワイルド&ゴージャス&タフ! 圧倒的ボリュームのジャパニーズSUV・レクサス「LX」

PHOTO//Takaaki Miura MODEL/Mirai Takeuchi(GOLULU)
THANKS/東京湾CC(アコーディア・ゴルフ)

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第53回はレクサス「LX」の実力をチェック!

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

全長5m越えのワイルドなボディに釘付け

灯台もと暗しといいますか、意外な伏兵とでもいいますか、ひょんなところで国産最強ゴルフデートカー候補を発見してしまいました。その名もレクサスLX!!

そもそもは本格クロカン4WD、トヨタ・ランドクルーザーをベースに、リッチな内外装や大排気量エンジンを加え、90年代にレクサス初のプレミアムSUVとして北米で発売。

そのデカ過ぎるボディや5リッター前後のV8エンジンゆえ国内未投入でしたが、レクサスの本格展開と昨今のSUVブームもあって2015年、3代目モデルのマイナーチェンジに合わせて初上陸。ツウな人気を発揮していたのです。

魅力の根源はとても日本車とは思えない圧倒的なボリュームとバタくさいデザイン。インテリアの作りや質感に日本車らしいきめ細やかさは見られますが、やはり5m超えの全長に2m近い全幅、1.9mの高さは圧巻。フロントグリルもレクサスを象徴するスピンドル(糸巻き)形状ですが、その横に張り出した三連フルLEDと相まってまるで巨大な鬼がわらのような迫力です。

生まれは日本でもアメリカで16オンスのTボーンステーキを毎日食べて育ったような骨格をしています。さらに圧巻は、本格4WDの証明たる床下の太いラダーフレームと、イマドキあり得ない5.7リッターV8DOHCエンジン。このエコの時代に、もしや燃費はリッター5〜6kmですか? と尋ねたくなる大メシ食らい系ですが、それがもたらす大波で押されるような磐石のパワーは物凄い。フレーム付きボディゆえの大味な乗り味、ハンドリングと相まって気分はアラブの石油王かNBA選手。この手はその手の大金持ちが乗るクルマなのです。

ワイルドな見た目とは裏腹に室内はゴージャスで、シートは全面キャラメル色の本革。撮影車両は床こそ高めですが全2列の5人乗りと広く、キャディバッグが楽勝で4セット以上、もしかして8セットは積めるかも!?

明らかに日本の慎ましい軽とは真逆の物量主義であり、ワイルドなゴージャスさを感じさせるレクサスLX。普通のオンナの子だと逆に引かれる可能性もありますが、独特のリッチオーラは小沢も認めるセレブ御用達ゴルフカー、メルセデス・ベンツGクラスに唯一対抗できるはず。ほかにない別世界観で彼女をゴルフに誘いたい人にオススメです。

リアゲートが上ゲートと下ゲートに分かれていて、キャディバッグの出し入れがスムーズ。4本はラクラク積載可能

本杢目と本革のコンビネーションが独特のリッチオーラを醸し出す。まさにゴージャス!

この存在感はレクサスのフラッグシップモデルにふさわしい!


レクサス LX570

全長×全幅×全高/5080×1980×1910mm
メーカー希望小売価格/1135万6481円~

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月9日号より