「私のボール、邪魔だよね」良かれと思って拾い上げたら1罰打…ってマジ!?【これだけゴルフルール】
2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、自分の球が他のプレーヤーの邪魔になるときの処置に関する注意点をご紹介!
「邪魔になりそう」と考えただけでは球は拾えない
全員がティーショットを打ち終え2打目地点に行ってみると、自分の球と同伴者の球がかなり近くにあった。このままだと自分の球が同伴者のストロークの邪魔になってしまうのは明らかだったので、同伴者に言われる前に、自分の球をマークして拾い上げた。
一見すると、とくに問題ない行為にも思えるが、実はこれ、ルール違反。
規則には「同伴者の球が自分のプレーの障害となる可能性がある場合、プレーヤーは同伴者に、その球の箇所をマークして拾い上げることを要請することができる」(規則15.3b要約)とある。
そして「『自分の球が別のプレーヤーのプレーの障害となる可能性がある』と自分自身が考えただけでは球を拾い上げることは認められない」(同上)とも。
つまり、自分の球が邪魔だと思っても、同伴者から球を拾ってほしいと要請されていなければ、勝手に拾い上げることは認められないのだ。良かれと思ってやった行為が、1罰打となってしまうので注意が必要だ。
もし自分が先に2打目地点に到達し、相手がまだ遠くにいて状況を把握していないような場合には、たとえ自分の打つ順番でなかったとしても、先に打ってしまって問題ない。“遠球先打”が基本ではあるが、スムーズな進行のため準備ができたプレーヤーから打つレディーゴルフはむしろ規則上も推奨されている(規則6.4b)。
また、先の状況で同伴者からきちんと要請されて球を拾い上げた場合でも、その箇所をマークしなかったり、拾い上げた球を拭いた場合、1罰打を受ける。規則に基づいて拾い上げた球は基本的に拭くことが認められているが、拭くことができない例外の1つが、このケース。泥がついていたらつい指でぬぐいたくなるが、グッと我慢しよう。
ちなみに上記の規則はすべてパッティンググリーン上以外での話。グリーン上では、同伴者からの要請の有無にかかわらず、自分の球をマークして拾い上げ、拭くことが認められる。
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