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ティーペグの長さに制限はある? 素振りで球が落ちたら再ティーアップOK?【これだけゴルフルール】

2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、スタート前に確認しておくべき用具の規則、およびティーイングエリアでのルールをご紹介!

ティーの長さにも制限がある

ティーイングエリアからプレーを開始するにあたって、まず確認しておかなければならないのが、自分の道具が規則に適合しているかどうか。

現在、R&AとUSGAがクラブやボールに関する規制をさらに強化しようとしているニュースが話題になったが、現段階での用具に対する規則をおさらいしておくと……。

まずはクラブ。細かく言えばさまざまな規制があるが、もっとも重要な制約のひとつが、反発係数に関するもの。CORという値が0.830を超えるクラブは反発が良すぎる(=高反発)ということで、競技での使用が禁止されている。長さが46インチ以内(パターを除く)に収まること、などが挙げられる。

また2022年1月には、パター以外のクラブの長さを、それまでの48インチから46インチ以内に制限するローカルルールの設定が可能となり、プロの試合では早くもこのローカルルールが採用されている。

ボールにももちろん制限があり、直径は42.67mm以上であること、重さは45.93g以下であること、既定の条件下でのテストで初速と飛距離が一定の上限を超えてはならない、球体としての対称性を持たなければならない、などの規定がある。

以前はスモールボールと呼ばれる小さなボールが認められていたが、1990年以降は現在の大きさに統一されている。今でも非公認球として高反発スモールボールが販売されているので、気になる人は試してみては?(もちろん競技では使用不可)

続いてボールを乗せるティーペグ。こちらも長さや形状に制限があり、長さは4インチ(約10cm)以下でなければならず、球の動きに影響を及ぼす機能や、プレーの方向を示すことができる形状のものを使用することはできない。規則違反のティーを使用した場合、最初の違反は2罰打。2回目の違反では失格となる(規則6.2)。

ここからは、ラウンドをスタートする際に注意すべきティーイングエリアでのルールの疑問について『2021-2022 GOLF DIGEST ゴルフルール早わかり集』より抜粋して答えていこう。

Q. 「素振り」で球がティーから落ちたら?

A. 罰なしにティーアップできる(規則6.2b(5))

ストロークを行う前に、ティーアップした球をティーから落としても、その球がティーイングエリア内にあれば罰なしにティーアップし直して、球を打てる。ティーアップする場所を変えることもできる。素振りやワッグルはストロークとみなされないので、素振りで偶然球がティーから落ちてしまっても、再度ティーアップして1打目を打つことができる。

Q. 「空振り」で球がティーから落ちたら?

A. 罰なしにティーアップして2打目を打てる(規則6.2b(6))

ティーイングエリアからプレーした球がストローク後にティーイングエリアにある場合、罰なしに拾い上げてティーアップすることができる。空振りもストロークとしてカウントされるが、その風圧によってボールがティーから落ちても、ティーイングエリア内にとどまっている場合は、再度ティーアップして2打目を打つことができる。

Q. ティーイングエリア内の地面の凸凹はならしてもいい?

A. 平らにしてからプレーできる(規則6.2)

ラウンド中、フェアウェイなどで地面の窪みや起伏をなくすような行為は認められていないが、ティーイングエリア内では、地面の不正箇所や凸凹を、罰なしで平らにしてからプレーすることができる。

Q. ティーイングエリアに張り出した木の枝は折ってもいい?

A. ティーイングエリアの状態を改善していいのは地面だけ(規則6.2b、8.1a)

ティーイングエリア内では、凸凹を直したり、芝を押さえつけるなど、地面を改善することは認められている(規則6.2)。しかし、ティーイングエリアの外に根付いてはいるが、ティーイングエリアに張り出している木の枝を折るなど、ティーイングエリアの外側で行動を取ることによって、ティーショットのためのストロークに影響を及ぼす状態を改善することは認められていない(オフィシャルガイド8.1b/5)。

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