【日本オープン激闘史】#6 最終組の5組前5打差5位からの大逆転! 不屈の精神力、深堀圭一郎<2003年>
国内男子ゴルフ最高峰の舞台「日本オープン」。数々の名勝負を生み出した激闘の歴史をプレーバック! 今回は2003年に行われた第68回大会をピックアップ。
TEXT/Takeo Yoshikawa
第68回大会(2003年)
日光CC/18H・7027Y・P71
優勝:深堀圭一郎
-8 Total 276( 66・75・71・64)
開幕前は、賞金王を狙う伊澤利光、2年前の覇者手嶋多一、そして片山晋呉らに関心が集まったが、初日に飛び出したのは、7年前に同じ日光CCでの日本アマを制した星野英正。66で深堀圭一郎、川岸良兼と並ぶ。2日目は傾斜面にカップが切られ、多くの選手から不満が出るが、高校生の池田勇太が健闘しアマとして唯一決勝に駒を進めた。3日目は「ショートゲームが調子よく、グリーンに乗らなくてもカバーできた」という今野康晴が2位に3打差をつけ単独首位。
だが、最終日、最終組の5組前で5打差の5位タイからスタートした深堀が出だしの4ホールで3バーディとし追い上げを開始。10番では14メートルをねじ込み、13番パー5でも確実にバーディとし今野に追いつく。さらに15番、17番の連続バーディで大逆転。首位を走っていた今野は、5組前でプレーする深堀のスコアに気づかず、10番からの3連続ボギーも痛手となり、気がついたときは万事休すだった。
最終日2位に3打差の首位でスタートした今野だが、深堀に大逆転を許してしまう
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より