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「彼はクレージーなほどスゴイ!」デシャンボーがドラコン大会で世界2位

世界ドラコン選手権に2年連続出場したブライソン・デシャンボーが決勝に進出。飛ばし自慢の猛者たち相手に存在感を誇示した。

128名が出場した予選を楽々クリアし、上位8名による決戦に登場したデシャンボー。決勝に残る2人に絞られる段階で3週間前に手首の手術を受けたカイル・バークシャーの姿もあったが、デシャンボーはドイツのマルティン・ボルグマイヤーとともに決勝にコマを進め、持ち球6球に全身全霊を込めた。

結果、406ヤードがそのセッションでの最長不倒。続くボルグマイヤーはプロレスラーが観衆をあおるようなスタイルで盛り上げ、3球目に415ヤード、4球目で426ヤードを叩き出し、デシャンボーを一蹴した。

健闘を称え合いガッチリと抱き合った2人。ラスベガスの砂漠地帯に日が沈むなか、チャンピオンベルトを手にした新王者はデシャンボーを指さし、叫ぶようにこう語った。

「1年前にひとりの男がドラコンの舞台にやってきて我々をスポットライトのなかに引き入れました。そう、それがデシャンボー。彼がいなかったら自分も、そして他の選手もこれほど真剣に進化を求めなかったでしょう。ツアープレーヤーでありながら、究極の飛ばしを求める我々と互角に戦って400ヤード超えを連発し2位。これがどれだけ凄いことかわかってほしい。クレージーなほど凄いんだ!」

昨年はトップ8止まりだったが、1年後さらに進化した姿を見せたデシャンボー。デビュー以来、ゴルフを科学する奇抜な選手として様々な話題を提供してきた彼だが、LIVゴルフに移籍してからは名前を聞くことが少なくなった。

PGAツアーから離れはしたが、彼がツアーに残したレガシー=全米オープン優勝やスピードトレーニングブームは消えることはない。来年こそドラコン世界イチ?

ドラコンとの二刀流で新たな伝説に挑む!(PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月25日号より