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【ゴルフ初物語】Vol.103 1986年、チタン×銅合金の複合構造ヘッドが登場

かつてはアイアンのほとんどがマッスルバック、あるいはフラットバックと呼ばれるタイプだったが、80年代半ば頃からキャビティバックが登場してきた。

キャビティバックを採用したアイアンの最大のメリットは、ヘッド周辺に重量が配分されるため慣性モーメントが大きくなること。そのためスイートエリアが大きくなり、多少、芯を外してもミスに強く、方向安定性も高い。だが、当時のキャビティアイアンでは、どうしても重心位置が高くなるため、ヘッドスピードがある程度あって、上から打ち込める上級者でないとボールが上がりにくく難しいという問題もあった。

そこで、それまでの単一素材ではなく、複数の金属を複合したコンポジットヘッドにすることで、誰でもやさしく打てるようにと、1986年に発売されたのがアシックス「チタニックス」とブリヂストン「チタニアン」。どちらも、フェースとボディにはチタン、ヘッド後方のキャビティ部には比重の大きい銅合金という、2つの素材を使用した複合構造を採用。世界初のチタンドライバー、ミズノプロTi-110/120が登場する4年も前のことだった。

10月1日に発売されたアシックス「チタニックス」は「世界が注目しているレアメタル=チタン」と銅合金を独自の複合構造とすることで、低く深い重心位置を実現。ストロングロフト設計ながら「打ちやすく、ソフトな打球感で1番手上の飛距離が出せる」と謳い、3〜10番(PW)の8本セットで28万円。同時期に発売されたブリヂストン「チタニアン」は9本セットのスチールシャフトで22万5000円だった。当時の週刊ゴルフダイジェストの記事には「ウェイト配分からみると初中級者用のアイアン。アイデアとしては斬新でユニークな発想であるものの、まだ発売されてから日が浅いので、一般ゴルファーからどんな評価をされるのかは未知数」と評されていた。

アシックス「チタニックス」と同じ1986年に発売されたブリヂストン「チタニアン」。コンポジットヘッドの先駆けだった

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より