【プレジデンツカップ】5戦負けなしのスピースが最高評価。松山は「D」評価と不本意な成績に
今年のプレジデンツカップは世界ランク上位を揃えた米国チームが世界選抜を17.5対12.5で下し、9連勝を飾った。両チーム24名の活躍度を米ゴルフダイジェストが通知表形式で評価。その中身は?
「特A」の最高評価を受けたのは、5勝負けなしのJ・スピース。ペアを組んだJ・トーマスとチーム戦4連勝し、2人のリーダーシップがチームを勝利に導いた。
そのトーマスの評価は「A」。シングルスでキム・シウーに敗れたが、ライダーカップでの実績を加味し“マッチプレーモンスター”と命名された。
初出場で4戦全勝のM・ホーマが「Aプラス」の高評価だったが、対照的に米国チームで最低評価「F」をつけられたのが世界ランク1位のS・シェフラー。昨年のライダーカップではシングルスでJ・ラームを下し、3戦負けなし(1分け)だったものの、今回は0勝3敗1分けとエースの責任を果たせなかった。集合写真でもひとりだけ暗い表情。心中察するに余りある。
いっぽうインターナショナルチームでもっとも評価が高かったのは20歳のルーキー、キム・ジュヒョンで「A+」。成績は2勝3敗と負けのほうが多いが、気迫あふれるプレーで躍動。派手なガッツポーズで観客を沸かせ、「アウェイでプレジデンツカップの雰囲気を作り上げた」。
逆に「D」評価だったのが松山英樹。チームナンバー1の実力と実績を持ちながら1勝3敗1分と稼いだポイントは1.5。今回の舞台クエールホロー開催の17年全米プロではトーマスと優勝争いを演じ5位に終わって涙した経験もあり、期待度は高かった。不運があったとはいえ、そんなエースが「S・バーンズとのシングルスで勝機を逃した」と厳しい声。
そのほかシングルスでトーマスを破り3勝1敗のキム・シウーが「A」。10回連続出場のA・スコット(2勝3敗)は「C」評価にとどまった。
週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より