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【ゴルフジム】「トップで上体がのけ反ってオーバースウィング気味になってしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「オーバースウィングを直したい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)東京校

教える人/青山裕美

あおやまゆみ。71年生まれ、東京都出身。95年から江連忠に師事し、09年、JLPGAティーチングプロフェッショナルA級を取得。個性を重視し、結果が出せるポイントを的確に把握して指導する手腕に定評がある

<今週のお悩み>
「トップが大きくなりすぎて
 ミスが出ることがあります」

●ゴヒーン・ソフィアさん(12歳/身長158cm/ゴルフ歴6年/ベストスコア77/平均スコア83)
オーバースウィングにはなっていないが、トップでほんの少しだけ腹筋がゆるんで、上体がのけ反る形になっている。ラウンド中に疲労が蓄積して、ゆるみがもっと大きくなった場合には、様々なミスを誘発する可能性はある

ソフィア トップがちょっと「リバース」になって、オーバースウィングになることがあります。

青山 リバースピボットになるのは原因が2つあって、ひとつはお腹の力が抜けちゃって、上体がのけ反るような形になってしまうから。それで、オーバースウィング気味にもなります。だから、テークバックするときに、グッとお腹に力を入れて、トップまでそのまま上げてみましょう。

ソフィア トップが大きくなりすぎずに、きちんと止まります。

お腹の力がときどき抜けちゃっています

青山 もうひとつの原因は、足。テークバックで右ひざが右方向に流れたり、左ひざが右ひざ方向に寄ったりすると、やっぱりリバースピボットになります。両足の下に板を置いて、その板を真っすぐ踏みつけるようなイメージで振る(テークバックでは右足の下の板、フォローでは左足の下の板を踏む)と、足元がぐらぐらしなくなります。

ソフィア 縦長のボックスに入ってスウィングしているみたいで、左右に体がずれなくなります。

青山 あとは、大きめのボールを両足の間に挟んでスウィングすると、両ひざの間隔が変わらない(左ひざが右ひざに寄らない)ので、これも土台を安定させる感覚につながります。

ソフィア 板のドリルもボールのドリルも、やってみると、いつもより足が地面にしっかりくっついている感じがします。下ががっしりすると、上半身も動きすぎなくなりますね。

これで解決!
「腹筋と下半身の土台が
 緩まないようにしよう」

Point
腹筋に力を入れてテークバック

テークバック時に、ずっと腹筋を縮めておく意識があると、緩みのないトップになり、リバースピボットやオーバースウィングになりにくい

Drill 1
地面に置いた板の上でスウィング

地面に両足の幅で板を置き、その上でスウィングする。テークバックでは右足で板を真っすぐ踏みつける意識を持つと、下半身が流れない。下半身が安定すると、オーバースウィングにもなりにくい

右ひざが流れると板を真っすぐ踏めない

Drill 2
両足の間にボールを挟んで打つ

両足で大きめのボールを挟んでスウィングすると、両ひざの間隔が変わらず、左右にずれることもなくなるので、土台が安定したスウィングの感覚が養える

Drill 3
両腕でボールを挟んで打つ

両腕の間にボールを挟むことで、腕が単独で動かず、腕と体が一体となって動く感覚がわかる。テークバック後半で、手だけが上がっていくのを防止するのに効果的

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月27日号より