【ギアプロファイリング】待望の日本市場向けモデル テーラーメイド「ステルス グローレ」がついに登場!
「ステルス」の“高初速”と“飛距離”に「グローレ」の“寛容性と“球の上がりやすさ”が加わった日本市場向けモデル「ステルス グローレ」の実力とは?
PHOTO/Tomoya Nomura、Hiroaki Arihara THANKS/アコーディア・ゴルフ技術研究所
日本市場向けモデル「グローレ」の系譜
10年前にテーラーメイドの主流だった「R」シリーズと低・浅重心の「ロケットボールズ」は、どちらもある程度ヘッドスピードがないと打ちこなすのが難しかった。そこで日本市場向けモデルとして2012年に登場したのが「初代グローレ」。球が上がりやすくてつかまりがいい、弾道は強い、芯を外しても飛距離は落ちにくいと、女子プロを筆頭に“誰でも使いこなせる”と瞬く間に大人気に。以来、「グローレF」「グローレF2」と女子プロだけでなく男子シニアにも愛用者が続出。「SIMグローレ」は男子プロも使用していた。
カーボンフェースは「赤」から「黒」へ
「ステルス」で初採用された様々な繊維の向きを組み合わせた60層の軽量カーボンフェースに、弾道のミスヒットを低減し、飛距離と直進性を高いレベルで実現するテーラーメイド独自の「ツイストフェース」を搭載。
「ステルス」よりやさしく「SIMグローレ」より飛ぶ
試打・解説/小島慶太
日本初トラックマンマスターやTPIレベル3などの資格を持つツアープロでゴルフデータアナリストの第一人者。パーソナルコーチングも展開。千葉・稲毛海岸のイオンマリンピア専門館にスタジオ「ゴルフアップ」をプロデュース
「前モデルの『SIMグローレ』はクラウンのカーボンの網目が白っぽく、ヘッドが広がって見えたのですが、『ステルス グローレ』はゴールドが際立ち、ヘッドが締まって見えるんです。フェースが大きくなったのに、それを感じさせません。またトウ寄りに厚みを感じるので、球をつかまえてくれるイメージが湧く。このトウ側の厚みのおかげで、実際に打つとヒールヒットになりにくく、打点のミスにも強い。そして、とにかく球が上がりやすいのに『SIMグローレ』よりスピン量が抑えられているので飛距離も出る。フェースに食いつくような軟らかい打感で、ボールを押す感じもあって、その分、初速も出ています。シャフトもしっかり感があって振りやすい。『ステルス』より20gほど軽いのですが、物足りなさは感じません。トータルバランスに優れているので、『ステルス グローレ』は多くの日本人がやさしく飛ばせるドライバーだと思います」(小島)
<弾道計測機「トラックマン4」の実データ>
ステルスグローレ | SIMグローレ | ステルス | ステルスHD | |
---|---|---|---|---|
初速 | 67.8m/s | 67.0m/s | 67.4m/s | 68.6m/s |
打ち出し角 | 14.8度 | 20.0度 | 12.3度 | 10.9度 |
スピン量 | 2485rpm | 3062rpm | 2272rpm | 2595rpm |
高さ | 34.6Y | 52.7Y | 27.0Y | 26.8Y |
降下角 | 39.1度 | 51.2度 | 33.5度 | 34.1度 |
キャリー | 254.5Y | 247.6Y | 248.5Y | 250.8Y |
飛距離 | 276.0Y | 258.1Y | 275.7Y | 276.2Y |
HS | 45.3m/s | 45.2m/s | 45.4m/s | 46.0m/s |
ステルス グローレ
「SIMグローレ」より初速が速く、「ステルス」より球は上がりやすいのにスピン量は低いまま。打点のミスにも強く、強い球で飛距離も出る。
SIMグローレ
楽にボールを上げられるが、その分、スピン量も多い。ボールが上がりにくいHS40m/s前後が、やさしく飛ばせる。
ステルス
スピンを抑えてコントロールしやすい。振り心地もよく、安心して振れる。ただし、球がつかまる感じはない。
ステルスHD
フェースが返りやすく、つかまりがいい。「ステルス」より若干スピンは増えるが、右が嫌な人には安心感がある。
週刊ゴルフダイジェスト9月27日号より
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