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【わかったなんて言えません】Vol.96 清水大成 #2 パットの不調、原因は「ボールの線」?

「ゲンちゃん」こと時松隆光がプロを招いてトークをする連載「わかった! なんて言えません」。今回のゲストは、前回に続き若手のホープ、清水大成プロ。パット巧者として知られる2人だが、最近「ライン読み」に悩んでいるという清水プロ。それを時松プロに相談すると――。

TEXT/Masaaki Furuya PHOTO/Norimoto Asada

ホスト/時松隆光

1993年生まれ、福岡県出身。ツアー通算3勝。プロ10年目。テンフィンガーグリップで戦う。愛称は“ゲンちゃん”

ご指名/清水大成

1999年生まれ、福岡県出身。日大卒業後、20年プロ入り。ルーキーにして賞金シード獲得。1勝目が待たれる。飛距離や爽やかさも魅力

前回のお話はこちら

時松 大成は日大のゴルフ部のキャプテンだったんだよね。大変だった?

清水 いや、コロナで試合がなかったので。何かしたかな、という感じのキャプテンでした。

時松 日大のキャプテンって、どうやって決めるの。

清水 一応、立候補制なんですけど、実際は半ば強制というか(笑)。木村太一と桂川有人と僕の3人のうち誰かがやるという雰囲気だったんですけど、投票日の一週間前にコーチから「立候補するんだろ」みたいな感じで声をかけられて「あ、ハイ」って。断れないじゃないですか。でも有人は「いや僕はそういうのは」って感じでやんわり断ったみたいで。それで太一と僕との一騎打ちで、部員投票で決まったんです。

時松 なんだか僕の選手会長のときと似てるな。

清水 そうなんですか。

時松 理事会で、次の会長は若手でいこうという流れになって、堀川未来夢さん、星野陸也、僕の3人に絞られ、2人は辞退したので、僕は「やれるものならやってみたいですけど、理事に選ばれたことさえ今年が初めてですから、不安しかないです」って自分も辞退の方向にもっていく言い方をしたつもりが、(池田)勇太さんや(石川)遼さんから「それは僕らがフォローするから心配するな」と言われ、それで「え、マジすか……。じゃあ、お願いします」って流れになって。


清水 それは何も言えないですよね(笑)。

時松 でもやってよかったと思うよね。

清水 せっかくキャプテンになったので中途半端なことはできない。やる気にはなりました。ただ試合がないなかで、部員のモチベーションが下がらないようにしたり、士気を高めたくても思うようにいかず、なかなか難しかったです。でも人前で話をするのは慣れたとは思います。

時松 なるほど。

清水 ところで源蔵さんに相談というか、僕いま、パターが入らなくなってきているんですよ。1ラウンドで何回1ピンくらいを外しているんだろうなっていうくらい外すんです。

時松 大成、パター上手かったよね。どうしたの?

清水 なんかラインが読めていないんです。カップ1個だと思ったら切れなかったり。右縁くらいだろうと思ったのがすごく切れたり。自分の感覚的には思ったところに打ててはいるんですけど、ほんとに一筋外れるというか。源蔵さんは、ラインはどうやって読んでいますか。

時松 僕はスパットを決めて打たない。スパットを決めてしまうと、「ココを通す」ということに意識がいってしまうので、タッチが合わなくなることが多いから。だから、ラインはおおまかにカップ1個とかその辺に狙いを定めて打つようにしているけど。

清水 僕もスパットは決めていないです。構える前にボールの線をセットしたら、あとはそこに思った距離感で打つという感じなんですけど。ボールに線は引いていますか。

時松 引いてない。大成はボールの線を合わせた後に、やっぱりもう少し右に向けようかななんて思うことない?

清水 あります。

時松 わかる。スパットもボールの線も、合わせ始めるとボール1個かな、いや、半カップかな、みたいに悩み始めるようになるし、丁寧にしないといけないっていうのがすごく出てくるよね。

清水 ああ、そうかもしれない。

時松 調子がよいときって、「ハイ、この辺」「ハイ、入る」って感じで。いい意味で雑にやっているし、そういうときのほうが結果はよかったりする。結局、いいときは「考える前に打っちゃっている」んだよ。そうなると、プレーも早くなってきてよい循環に入っていくというか、そういうことってない?

いい意味での雑さが必要

「ボールの線が“考えすぎる”要素になっていたのかもしれません」(清水)

清水 確かに。ありますね。

時松 実は僕も以前はボールに線を引いたりスパットを決めて打ってたりしたんだよね。

清水 そうなんですか。

時松 ジュニアのときに、お先にパットが外れ、返しもお先をしたらそれも外れたとき、一緒に回っていた親父からものすごく怒られて。それ以来、一打、一打大切にというのが身についてしまった。でも、アマチュア時代にプロと回るので丁寧にと思ってやったらとんでもなく遅くなってしまったり。こうしていろいろ経験して今、余分な丁寧さみたいなものを省き、スパットやボールの線にこだわらなくなった気がする。

清水 僕も今度、線を描かないボールでやってみます!

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月20日号より