【最強ドリル“ゆっくり打ち”】#1 あなたの弱点が浮き彫りに!「150Yをドライバーで真っすぐ打てますか?」 ブレないスウィングが手に入る!
昨年シニア賞金王に輝き、ジュニアゴルファーへの指導も行う篠崎紀夫が、スウィングの大事が詰まっていると語るのが、大きな振り幅で“敢えて飛ばさない”「ゆっくり打ち」ドリルだという。いったいなぜゆっくり打ちがいいのか。どんなことを意識すればいいのか。じっくり聞いてみることにしよう。
PHOTO/Hiroaki Arihara、Takanori Miki THANKS/北谷津ゴルフガーデン
解説/篠崎紀夫
92年のプロ転向後、15年目となる07年に初勝利。持病の背中痛に悩まされながらも現役を続け、19年にシニア入りし、21年には賞金王となる。現在はシニア参戦の傍ら、北谷津ゴルフガーデンでジュニアたちを指導する
ブレがなくなり土台が強くなる
ゆっくり打ちはある意味、クラブを手先だけで動かせる力を持つ人向けだと篠崎。
「子どもたちは筋力が未発達なので、たまに軽いドライバーではやらせることもありますが、特に大人の男性には、最終的にウェッジで半分くらいの距離を飛ばすところまでやっていただきたいです。ほとんどの人は速く“振ってしまう”ことで、重心や軌道、力感などのブレをごまかしているにすぎないんですよ」
つまり、どこかでボロが出てしまうと?
「はい。アマチュアゴルファーの多くは、練習場は良くてもコースで調子を崩しがちですが、それは速さでごまかしているがゆえ、スウィングの“土台”が弱いからです。一度やってみるとわかるはずですが、最初はクラブの重さに負けてヘッド軌道が波打ち、まともに当たらないはず。でもそれこそが、その人の持つ“スウィングの弱点”なんです。全身の筋肉を使ってゆっくりフィニッシュまで振り切ることで、スウィングの土台がしっかりし、ブレがなくなってくるはずですよ」
実際にやってみると、ついインパクトで速く振ってしまいたくなる。スウィング作りだけでなく、全身の筋トレにもなりそうだ。
ゆっくり振ると3つの弱点が浮き彫りに!
●軌道のブレ
ヘッド軌道が乱れるとボールへの“入り口”が不安定になる >>解決法はこちら
●力感のブレ
グリップ圧が変わると力みや緩みの原因となる >>解決法はこちら
●ポジションのブレ
体の重心が動くと打点が狂いいろんなミスが出る >>解決法はこちら
これが「ゆっくり振って150ヤード」
フルスウィングの振り幅で、ヘッド速度だけを落として“飛ばさない”球を打つ。「ドライバーは軽くてティーアップされているので、比較的簡単です」(篠崎)
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週刊ゴルフダイジェスト2022年9月6日号より