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カラーからパターで大ショート! 原因は「逆目」。そんなときは“ヒール浮かし”アプローチがオススメ!

「逆目」に注意が必要なのはラフだけではない。前回はフェアウェイの逆目対策を教えてもらったが、今回はグリーンサイドのカラーから使える逆目対策テクニックを竹谷佳孝プロに教えてもらった。

PHOTO/Takanori Miki ILLUST/Takeshi Shoji THANKS/東名CC

解説/竹谷佳孝

高校卒業後、九州ゴルフ専門学校で腕を磨いたのち、広島での研修生生活を経て06年にプロ入り。14年には国内メジャー「ツアー選手権」で優勝している。過去にはコース管理業の経験もあり、芝への造詣が深い

>>アイアンの注意点はこちら

「ヒール浮かし」で芝の抵抗を減らす

「夏はカラーからパターで打って、ザザッと芝に食われてショートするケースは多い。これも“逆目”のしわざです。こういうとき、少し球を浮かせてランが出る球を打ちたいですが、ここで重宝するのがウェッジのヒールを浮かせて打つ方法です」

ヒール側を浮かせた状態で打つことで、ソールの接地抵抗が減り、逆目でも突っかかりにくくなるという。ここで重要なのがアドレス。パッティングに近い構えを作るのがオススメだという。


ボール位置は「右寄り」「近め」

パットのときのようにかなりボールの近くに立って構えることで、自然とヒール側が浮く。左右位置は普段よりもやや右に置く

番手を上げて小さく振る

セッティングが決まったら、今度は振り方。

「基本的には普段のアプローチと同じで良いですが、番手を上げて振り幅を小さくすることで、より再現性が高まります」

竹谷の場合は、普段58度でアプローチを打つところを、52度かPWに上げて打つという。

「ショットのときとは違い、肩を縦に使うイメージで振ってみてください。ただ、ここで注意したいのが“手を使わない”こと。低く打ち出したいがために手を前に出したり、急激に手を止めたりはダメ。また、前傾が崩れたり、ヘッドアップすると、腕とクラブの位置関係が崩れるので、こちらも注意してください」

大事なのは、スウィング中、シャフトと手首の角度を一定に保ったまま振ること。ここさえ守れていれば、変なミスはまず出ないと竹谷はいう。

「芝との接地面積が小さいので少し手前に入っても滑ってくれます。もし足や体の回転を積極的に使うのが苦手なら、パッティングと同じ要領で振ってもらってもかまいません」

特別な“技”を必要としない即効テク、これは真似したい。

手を“出す”と刺さりやすい

当てにいって手が前に出ると、逆目に刺さりザックリしやすい。手首の角度キープは必須

Point 1
ヘッドとシャフト、左手首の角度をキープ

手首とシャフトの角度をキープすることで、打点のブレも少なくなる

Point 2
手首を固定しやすい握り方に変える

手首をロックしたいので、グリップは普段と変える。「僕の場合は逆オーバーや、たまにベースボールグリップもやります」(竹谷)

Check
どこで振るかは人それぞれ「自分の“振る場所”探してみてください」

「どこでクラブを動かすかは人それぞれ」と竹谷。練習場などで、どれが合うか試してみよう

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号より