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【アース・モンダミンカップ】「キャディの声かけに救われた」プロ8年目の木村彩子が初優勝

<アース・モンダミンカップ/カメリアヒルズCC(千葉)/6639Y・パー72/6月23日〜26日>
PHOTO/Hiroaki Arihara

賞金総額3億円の高額賞金大会「アース・モンダミンカップ」は、最終日を9位タイでスタートした木村彩子が6打差を逆転。2日目以降、強風が吹き荒れるなかでの優勝スコアは4アンダー。厳しい戦いを制した木村が、嬉しいツアー初優勝を飾った。

ベストキャディ賞を獲得した木村彩子のキャディ坂口悠菜さんと喜びの2ショット。20年の日本女子プロでも同じコンビで挑んだが、惜しくも2位だった

強風のなかで行われたアース・モンダミンカップ最終日。優勝したのは6打差を逆転した木村彩子だ。プロ8年目で悲願のツアー初優勝となった木村は、「正直、自分が勝てるとは思わなかったです。首位と6打差ありましたし、強風でピンポジも厳しかったので伸ばし合いにはならないと思いました。だから、ハーフ2アンダーを目指そうと。14番までに4バーディ取れたのですが、後半でだんだんと緊張してきて……。15番でシャインマスカットを食べたら吐きそうになりました。でもキャディに『普段通りにやれば、カップに寄っていくよ』って声をかけてもらって、それで落ち着いて最後までプレーできました。キャディのおかげです。一緒に勝ちたかったので嬉しいです」

木村のキャディは南秀樹コーチの指導を仰ぐ、同じ門下生の坂口悠菜さんが務めた。仲の良さは折り紙つきだ。また前週のニチレイレディスで南コーチが木村のキャディを務めたことも大きかった。試合中のミスや悪い癖の修正が結果につながったのだ。

南秀樹コーチのもとでアプローチを徹底的に鍛えたという木村。11番で25Yのアプローチをチップインバーディ

小誌でもお馴染みのプロコーチがキャディで参戦

今季ツアー最高賞金額となる「アース・モンダミンカップ」。優勝すれば5400万円を獲得できるとあって選手の気合いも半端ではなかったが、実はキャディも熱が入っていた。それはベストキャディ賞の100万円がかかっているから。小誌でお馴染みの辻村明志、森守洋、井上透、横田英治など、プロコーチがキャディとして参戦していた。大西葵のキャディが初日に離脱したことで世間の注目を集めたキャディだが、木村の優勝を支えたのもキャディの存在が大きかったといえる。

(左上から時計回りに)松森彩夏×辻村明志コーチ、堀琴音×森守洋コーチ、岸部桃子×横田英治コーチ、岩橋里衣×関雅史コーチ、堀奈津佳×井上透コーチ

大会初日、大西葵のキャディが意見の対立により仕事を放棄する事件があったが、その後、メーカーのクラブ担当が代役を務め、予選を通過。大西は36位タイで終えた

アース・モンダミンはとにかく賞金がすごい。ホールインワン賞は4日間を通じてかけられ、4番と13番が700万円、9番と15番は800万円とかなり高額だった

<アース・モンダミンカップ最終成績>

優勝木村彩子-4
2位T西村優菜-3
2位Tささきしょうこ-3
4位山下美夢有-2
5位T永井花奈-1
5位T笠りつ子-1
7位T稲見萌寧0
7位T川岸史果0
7位T黄アルム0
7位T金田久美子0

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より