【只今コージ中!】Vol.82 イタリア育ちのセクシーハイブリッド。マセラティ「ギブリ ハイブリッド」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第82回はマセラティ「ギブリ ハイブリッド」の実力をチェック!
PHOTO/Hirohiko Mochizuki MODEL/Hanako Kishibe(GOLULU) THANKS/加茂GC
ゴルフとは実に不思議なスポーツでありまして、世界の一流アスリートが技とパワーと精神力を鍛え、ガチで競うリアル種目であると同時に、華麗な社交場であり恋愛のステージにもなり得ます。
タイガー・ウッズと松山英樹のバトルも確かに楽しみですが、かたや可愛いあの子と美しすぎるグリーンの上で「また3パットかよ!」などとくだらない会話を楽しみつつ、ドキドキハイタッチを交わすことまでできるのです。こんな硬軟入り交じりのスポーツ、他のどこにあるでしょう? 野球、サッカー、無理無理。できるとしたらクリケットか本当の芝の上でするローンテニスぐらいのもの。しかもバイプレーヤーが素敵すぎて、財力さえあればフェラーリで迎えに行くことや、ワイルドなジープで、カウボーイ気分でゴルフ場に乗り付けることも可能。
そこで今回オススメしたいのがイタリア生まれのスーパースポーツでも知られたマセラティのセダン、ギブリの新作ハイブリッド・グランスポーツでするゴルフドライブデートです。
ギブリはかつてスーパーカーの車名としても使われてましたが、2013年にかつてない新感覚セダンとして登場。車格的にはメルセデスのEクラスやBMW5シリーズ同等なのですが車幅が広く、独特の龍のような顔つきのワイルドマスクで世のリッチマンをシビれさせました。
全長ほぼ5m、全幅ほぼ2mとデカく、インテリアはまさにジ・ イタリアンなポルトローナフラウシートが選べたり、エルメネジルド・ゼニア仕様が選べたり、乗るだけで甘い生活ができそうな出来映え。エンジンもフェラーリ製高性能V8が選べたりと特別仕立ての塊でした。
ところが今回はひと味違ってイマドキのカーボンニュートラルを意識したハイブリッド仕様。エンジンはアルファロメオ譲りの2リッター直4ターボでそれに欧州で普及している48Vマイルドハイブリッドや電動スーパーチャージャーを加えたもの。日本のストロングハイブリッドのようなEVモードはないのですが、今まで以上に静かでそれでいて最高出力330ps、最大トルク450Nmを発揮。
気になるラゲッジ性能はキャディバッグを2本積載程度。ですが2人で行くゴルフドライブにはまったく問題ナシ。コイツでかつてないお色気あるゴルフプレーを楽しんでいただきたいものです。
(左)荷室容量は500Lジャストと大容量で、キャディバッグは2本積載可能。ただし、プロモデルの大型バッグだと1個が限度か/(右上)「フルプレミアムレザー(オプション26万円)」は、ダッシュボード上部やドアのアームレスト、ステッチが赤で統一/(右下)イタリアの高級セダンらしい艶めかしさがある
マセラティ
ギブリ ハイブリッド グランスポーツ
全長×全幅×全高/4971×1945×1461mm
メーカー希望小売価格/1106万円~
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より