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【パター研究】特選の名にふさわしいクオリティ! キャメロン氏渾身の最新作「スペシャルセレクト」登場!

パター界の最高峰「スコッティキャメロン」の新モデル「スペシャルセレクト」シリーズが4月17日に発売される。2年ぶりに一新された「セレクト」パター、一体どんなモデルなのかスコッティ・キャメロン本人に聞いてみた!

「スペシャルセレクト」は、特選の名にふさわしいモデル

パター制作の第一人者、スコッティ・キャメロン

「『スペシャルセレクト』という名前はしばらく前から頭にあり、個人的に気に入っているワインからインスピレーションを得ました。この『セレクト』シリーズは、いま自分が生み出せる最高傑作であり、これまでのセレクトラインとも異なる『スペシャル(特別な)セレクト』であるというメッセージを込めています」(スコッティ・キャメロン)

近年のソフトなボールには、
「インサートなし」が合う

左が2020年モデルの「ニューポート2」。右は2018年モデル

「スペシャルセレクト」のいちばんの特徴は4年続いたインサートをやめ、フェース一体型の「削り出し」へ回帰したことだろう。人気の高い「ニューポート2」で比較した。

一体型への回帰はソフトなボールへの対応
「近年のトレンドとして、ボールがよりソフトな打感と打音を持つようになりました。フェースインサートによってパターのフィーリングがソフトになりすぎないように、削り出しの一体型にしました」(キャメロン氏)

トップブレードが薄くなりシャープな印象に

「時代、選手の要求を満たすためセレクトシリーズを進化させた結果、ミリ単位の話ですが幅が広く、長く、高くなりすぎました。そんななかで基本に戻りたかったのです」(キャメロン氏)

グリップが細くなった

18年モデルに比べ、細くなったグリップについて「新しいグリップは『ピストリー二プラス』と言います。グリップの感触はよく、湿った状態でも性能を発揮します」(キャメロン氏)

セレクトシリーズ「ニューポート2」のこれまで
少しずつ大きく重くなっていった

2002年の「スタジオステンレス」から始まったセレクトシリーズ。12年からは「セレクト」というモデル名で進化してきた。ただ「選手の要望に応えてきた結果、ミリ単位で大きくなっていった」というキャメロン氏。

「ニューポート2」のヘッド形状に大きな変化はないが、12年モデルからは黒を基調にし、16年からフェースインサートの採用など、新しい技術を投入し、多くのゴルファーに愛されてきた。

「地面に”溶け込む”ようなパターが理想」(キャメロン氏)

ヘッドはブレード、マレットの8タイプ
キャメロン氏が考える理想のパターとは、「アドレスしたときに、地面に溶け込むように一体となるパター」だと言う。

「打音、打感、パフォーマンスのすべてが揃い、またルックスもいいから自信が生まれる。パッティングにおいて自信はすべてといえるくらい重要です」と続ける。

そして『スペシャルセレクト』は、「過去から学んだすべてを入れた最高のパター」といい、理想を体現したと自信を見せる。

削り出しのほかに見た目ではバックフェースの”チェリードット”と呼ばれる赤い3つの円が新しいデザインになった。

キャメロン氏が「クールな外見でグラフィカルな進化」という新しいチェリードット

「赤い円はわずかに中央が盛り上がっていて、プロのツアーパターはキャディが繰り返しタオルで拭くことにより、だんだん中央部のペイントが色あせ、周りの赤いリングだけが残ります。ここからデザインのヒントを得ました」。

Blade(ブレード)

ニューポート
(プラミングネック)

ニューポート(2、2.5を含む)にはタングステンウェートを装着することで、スウィートスポットを広くした。

ニューポート2.5
(ショートスラントネック)

新しいショートスラントネックにより、18年モデルに比べオフセットが強くなり、右に抜けるミスが少なくなる。

スクエアバック2
(プラミングネック)

ブレードとマレットの長所を併せ持つ。アルミニウムソール、ステンレスウェートで高い慣性モーメントを実現。

Mallet(マレット)

ファストバック1.5
(ショートスラントネック)

マレットだが、ショートスラントネックのおかげで操作性は高い。ニューポート2.5同様、オフセットが強くなった。

フローバック5
(ミッドベンド)

キャメロンが「GoLoの後継」と認めるモデル。ネック形状によりフェースバランスになっていて、真っすぐ打ちたい人に

フローバック5.5
(スラントバックネック)

アークを意識するゴルファーのために考えた新しいネック形状で、開閉したいゴルファーに向いている。

デルマー
(ヒールシャフト)

コンパクトなマレットで。今作から「セレクトシリーズ」に追加。感性を重視するゴルファーに合うL字形状。

飾っておきたいほどの機能美をスコッティキャメロンのパターたち。とはいえ、やはり使ってこそ、その真価がわかるだろう。

週刊ゴルフダイジェスト2020年4月21日号より