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【読者記者】No.1769「ドライバーで球が上がらない。イン-アウト軌道を意識してるのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで高さが出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフスタジオ・ゴーガ

読者記者No.1769 美澤邦壮さん

●48歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/10年 ●ベストスコア/88 ●平均スコア/105 ●172㎝・69㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/仲間裕一

81年生まれ、茨城県出身。研修生を経て、16年、PGAティーチングプロ資格を取得。生徒自身の「なりたい姿」を一緒に模索するレッスンを心がける。「ゴルフスタジオ・ゴーガ」所属

美澤さんのお悩み
「ドライバーでボールが上がらない」


元々、カット軌道のスライサーだったのを、イン‐アウトに修正して、スライスは減りましたが今度は急に球が上がらなくなりました。ゴロで150ヤードしか飛ばないこともあるんです


トップでクラブを極端にインサイドに引いていて、手の位置も低い。本人の意図通りにイン‐アウトに振れているが、それがやや強すぎる傾向がある

美澤 ドライバーがゴロになるくらい、低く出ちゃうんです。

仲間 パッと見ただけで、かなりイン‐アウト軌道が強いですね。イン‐アウトだと必ずアッパー軌道になるんですが、それで最下点がボールよりかなり手前になっちゃってます。つまり、ダフるか、ヘッドが持ち上がってフェースの下側に当たるかのどちらかになりやすいということです。

美澤 それでボールが上がらないんですね。

仲間 少しイン‐アウトを弱めるために、ちょっと極端にアウト‐インに振る練習をしてみましょう。テークバックで、右ひじが背中のほうに外れないようにして、手を高いところに上げてください。そこから、左足の横付近を目がけて振っていきます。

美澤 これだとスライスになりませんか?

仲間 体がきちんと回転すれば、ちょうどイン‐インくらいになります。フォローで左ひじが引けないように注意してください。

<問題点>

記者「インサイドから下ろすことに全神経を注いでいます」
プロ「インから下ろしすぎると下めにしか当たりません」

イン‐アウトが強すぎると、アッパーの度合も強くなり、スウィングの最下点がボールのはるか手前になってしまう。右ひじを体の幅の中に収め、手を高く上げる意識を持つと、イン‐アウトになりすぎるのを防げる

Point 1
高く上げて低いところに下ろすイメージ

スウィング中、腕は横方向にはあまり動かず、実はほぼ「上下動」しているだけ。それに体の回転が加わることで、斜めの円軌道になる。手を右耳のほうに上げて、左足の横に振り下ろすイメージで、実際はイン・トゥ・インになる

Point 2
フォローでは左ひじを引かない

フォローで左ひじが引けると、クラブが必要以上にインに振られてカット軌道になる。ひじが外れなければ、適度なイン‐インで収まる

Drill 1
ボールを極端に左に置いて打つ

ボールを左足のさらに外側に置いて打つことで、強制的にアウト‐イン軌道にする練習。強すぎるイン‐アウト軌道を修正するのには最適

Drill 2
ボールの右手前にゴムティーを置いて打つ

イン‐アウトに振ると当たる位置にゴムティーなどを置いて打つ。ゴムティーを打ってしまうと、インから振りすぎている証拠

<取材後記>
フェースに厚く当たる感じがした
ボールが上がらないのは、アッパーに振りすぎて、フェースの下側に当たっていたからだったんですね。イン‐アウトを弱めたら、フェースにしっかり当たる感覚になりました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より