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【宮里優作、40歳からのスウィング改造】＜前編＞“腰痛”の原因はアドレスにあった。無理なく回せる構えの極意

週刊ゴルフダイジェスト
2022.03.17
KEYWORD アドレスドライバー国内男子ツアー宮里優作捻転腰痛

40歳を前にして渡欧して、欧州ツアーの化け物たちと渡り合い、もみにもまれて日本へ帰ってきた宮里優作。長年苦しんでいる腰痛と向き合い、大幅なスウィング改造を決意した。体への負担を抑えつつ、より効率的に飛ばすために試行錯誤して辿り着いたスウィング改造のポイントとは?

TEXT／Daisei Sugawara　PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／成田GC

宮里優作
1980年生まれ。大阪桐蔭高校、東北福祉大と進学し、ツアーでも優勝争いに加わる。02年プロ転向。初優勝は13年の日本シリーズ、劇的なチップインVだった。その後着実に勝利を重ね、17年には年間4勝で賞金王に。18、19年は欧州ツアー中心にプレーし、20-21シーズンから日本を主戦場に

腰への負担がかからない構えに

腰痛でまともに練習すらできなかった欧州ツアーでの経験が、本気でスウィングを変えるきっかけになったという宮里。

「もっと足を使ってトルク（回転力）を出してやって、上半身の動きと連動させないといけないなと。それまでは、両ひざをキュッと絞って、上げるときは右ひざを絞ったまま、下ろすときに左ひざをパッと開くという感じだったんですが、今は両方とも開いて、テークバックでもロックさせずに回すようにしています」（宮里）

アドレス姿勢も、以前とは明らかに変わっている。

「背筋をピンとして、腰の上を反らせて構えていたのを、全部丸めて『猫背』気味に変えました。胸の前に何かを挟める空間を作るイメージですね。そのほうが、上体全部がリラックスできて、足の力が使いやすい。テークバックもゆったり上がります」


以前は右ひざを絞ったままテークバック
これが腰痛の原因に

以前は両ひざを絞って構え、下半身をあまり動かさないイメージで構えていた。とくに右足はつま先を閉じて構えることで、右ひざをロックさせて上体だけを回し、上下のねじれ差を強くする意識を持っていた。これによって、腰にかなりの負担がかかっていた

背筋を沿って構えていた

腰のすぐ上に「くぼみ」ができるように、背中を反らせて構えていた。上体に張りを感じてゆるみにくいが、反面、下半身が動きづらくなるという欠点もあった

現在は右つま先を開いて
無理なく体を回転

両ひざ、両つま先を開いた現在のアドレス。足を使ってトルク（回転）を生み出しやすくなったので、上体をリラックスして使えるようになり、上下の連動性が高まった。上下のねじれ差は減ったが、全体の回転量が増えたことで、少ない力でスピードを出しやすくなった

猫背気味でリラックスした構えに

背中全体を軽く丸め、腰の上の「くぼみ」をなくしたアドレス。腰椎部分をねじらずに回せるため、腰への負担が少なく、かつ下半身も動かしやすい

キャリー290Y! 宮里優作のニュースウィング

後編はこちら!

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より

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