野生化した巨大豚がゴルフ場に出現。警察も出動する事態に
自然豊かな環境に造られるゴルフコースには、ときにさまざまな動物が顔を出す。これはイングランド北部で起こった、そんな動物にまつわる“事件”だ。
それは、イングランド北部にあるライトクリフゴルフ場で、どこからか逃げ出し野生化したと思われる2匹の豚が出現したというもの。「コースに隣接した森から出てきた」という丸々と太った黒豚が、メンバーを傷つけたのだ。そのときはメンバーが病院で治療を受けてことなきを得たが、2日後に再び姿を現し、クラブハウス近くの9番グリーンに居座ったうえ、今度は支配人のジュディス・クロウサーさんに噛みついたという。支配人によれば、日本でも飼育されているような家畜用の豚よりふた回りほど大きく、ぶ厚い毛皮に覆われており、豚というより猪に近い外見だとか。
「けがは軽かったものの、野生動物はさまざまな雑菌を持っているため、抗生物質での治療が必要だった。その後も豚たちがうろうろして、コースを占拠してしまったから、結局、その日はコースをクローズしなければならなかった」とはコースディレクター。けが人のほかにもプレー客のゴルフバッグが倒されたり、グリーンの一部を掘り返されるなど、2匹の豚はコース内を6時間以上にわたり闊歩。最終的には警察が出動する事態となった。
これで終わりと思いきや、コースから追い出された豚たちは、今度は付近の道路にたむろし、激しい交通渋滞を引き起こしたという。
日本国内のコースでは、猪や鹿、猿などが定番だが、北海道では熊が出るゴルフコースも。フロリダ州ではアリゲーターがコース上を闊歩する姿が目撃されることもある。
自然豊かな環境に造られたゴルフコースでは野生の動物はつきものだが、人を襲う危険性のある動物となると、そう多くはない。野生化した豚は、日本でもありえない話ではない……。
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より
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