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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.7「“タオル”1枚でダフリが直る!?」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

先日、国体(愛媛代表)に出場するために岩手に行った(2016年いわて国体)。直行便がないからいろいろ乗り継ぎ……いや~、遠かった。成年男子がプレーしたのは「岩手沼宮内CC」。台風の影響でフェアウェイが少し荒れていたけど、ボクはどんなライでも全く気にせず打つタイプなので、いつもどおり楽しくプレーできました。

ベアグラウンドやディボット跡からのショットが特別だと思わないのは、下手な時期が長かったから。高校1年からゴルフを始めて、自分でも上達したなと実感するようになったのは、ごく最近だからね。幸いシャンク病にかかったことはないんだけど、ダフリとチョロとは、長~い付き合いだった。

自分では全然ダフってないつもりでも、母には「なに、そんなダフって!」と指摘され続けた。練習場のマットだと、多少ダフってもソールが滑ってくれるから気づけない。そこで僕が考えたのが、自分が「どれだけダフったか」一発で知る方法。先週話した土の上からもそうなんだけど、土の上ってあまり身近じゃない。だから今回、皆さんが気軽にできる方法を紹介しましょう。

ボクが住んでいるのは愛媛県の今治です。今治といえば「今治タオル」!

やり方は簡単。まず、汚れてもいいタオルを1枚用意し、真ん中にマジックでラインを引く。それをマットの上に敷き、ボールをマジックラインの少し左側(目標側)にセット。で、いつものように打ってみる。

このとき、タオルがブワッと飛んだら、それはダフった証拠。ボールに当たる前にソールがタオルに触れ、フェースとボールの間にタオルが挟まり、飛んでいってしまうのだ。このインパクトは、ボールに当たった感触がなくタオルの感触しか残らない。想像以上に抵抗も感じる。いつもの半分しか飛ばないはず。

ここまでひどくなくても、マジックラインの右側にシワが寄っていれば、それもダフりのサインだ。練習場では「そこそこいい球が出るのにー」という人がチェックすると、右側にシワが寄るパターンが多い。

では、クリーンに当たるとどうなるか? 打った後も、、タオルはその場にとどまり、マジックラインの左側にシワが寄っている。そして、番手通りの飛距離が出る。

この練習をすると、いかに自分がダフっているか一目瞭然です。シワの寄る向きをチェックすれば、軌道も分かる。自分ではインサイドインを意識しているのに、ヘッドが思いのほかアウトに抜けているなんてことも、シワが教えてくれる。

とはいえ、練習場でタオルをガンガン飛ばしたら怒られるので、マットに挟むなど工夫してやってみて! それでもダメなら、うちの練習場に来て。言った手前、大目に見ます(笑)。タオルは「今治タオル」じゃなくても、同様の効果が得られますので、念のため……。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+3。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2016年11月5日号より