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【ゴルフジム】「持ち球をドローに変えて飛距離を伸ばしたい!」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「持ち球をドローに変えたい」というもの。そのためのポイントとは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/オークラランドゴルフ練習場

教える人/服部公翼

はっとりこうすけ。83年生まれ。国際ゴルフビジネス学院を経て、オーストラリアにゴルフ留学。23歳からレッスン活動を始め、独自に作り上げた飛距離アップ法が話題に。現在、東京と沖縄の2拠点でレッスンを展開中

<今週のお悩み>
「持ち球をドローに変更して
まだまだ飛距離を伸ばしたいんです」

●竹中登一さん(80歳/身長168cm/ゴルフ歴32年/ベストスコア78/HC21)
テークバックでやや回転が不足しているため、切り返しからアウトサイドインに下りやすくなっている。ダウンスウィング後半からは、できるだけ体を回そうとしているので、フィニッシュではクラブが体に巻き付く形になっている

竹中 スライス系の持ち球をドローに変えたら、まだ飛ばせると思うんです。

服部 もちろんです。いくつになっても、飛距離をあきらめる必要はありません。竹中さんの場合、まず、テークバックの回転をブロックしている、右ひざの使い方を変えることが先決です。右ひざを曲げたまま我慢してしまうと、下半身がほとんど回らないので、トップでの回転量は上体の柔軟性次第になってしまいます。

竹中 それだと、年を取るほど不利ですね。

下半身を使った回転がほとんどできていません

服部 そうなんです。だから、上体だけでなく下半身も回してやることが大事です。テークバックでは、右ひざを自分から伸ばしてやると、楽に腰が回ります。それと、スタンスをクローズドスタンスにすると、さらに回転しやすくなるだけでなく、切り返し以降にクラブをインから下ろすイメージが出やすくなります。

竹中 右ひざの使い方だけで、トップの回転量がまるで違いますね。

服部 トップで十分に回転しても、切り返しで上体から巻き戻してしまうと台無しです。下半身から切り返して、クラブをインから下ろすには、トップで一瞬、静止して、それから振り下ろすドリルが有効です。それと、下半身の動きをよくするために、左足をステップしながら打つドリルなどを、普段からやっておくといいでしょう。

竹中 ゴルフのスウィングが、こんなに下半身を動かすものだとは思っていませんでした。

これで解決!
「上体の回転不足は
 下半身の回転で補おう」

Point
右ひざを伸ばしてテークバック

テークバックで右ひざを自分から伸ばすことで、右尻が後ろに引かれ、腰が大きく回転する(写真)。加齢によって上体の柔軟性が失われてきても、下半身を回すことで十分な捻転が確保できる

クラブが背中側から下りてくる

トップでの回転が足りていると、切り返しでさらに捻転が強くなり、クラブが背中側から下りる感覚になる。軌道がイン-アウトになるので、ドローが出やすくなる

Drill 1
右足をステップしてテークバック

通常のアドレスから右足を左足に引き寄せて、両足を揃えた状態から、右足を開いてスウィングをスタートさせる。テークバックを、下半身主導で行う感覚が身につく

Drill 2
左足をステップしてボールを打つ

テークバックで左足を右足に引き寄せ、切り返しで再度ステップして打つ。左足の踏み込みによって切り返しをスタートさせる、いわゆる「下半身リード」の感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より