【只今コージ中!】Vol.71 超マルチファミリーゴルフカー登場!トヨタ「カローラ クロス」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第71回はトヨタ「カローラ クロス」の実力をチェック!
PHOTO/Takanori Miki MODEL/Momoko Kishibe(GOLULU) THANKS/加茂GC
ある意味超万能、ある意味超潰しが利くクルマの登場。新型トヨタ・カローラ クロス! カローラといえば日本が生んだ世界のベストセラーコンパクトカーで累計販売5000万台超は世界最多。その名を受け継ぐ、クロスオーバーSUVモデルだけにとにかく使いやすくて燃費がいい! 買うクルマに困ったら目をつぶって選んでも困らない国産SUV銘柄です。
第1のキモはサイズ感で全長4.5m弱、全幅1.8m強、全高1.6m強はいろんな意味で最適。正直に言うと幅のみグローバル基準で狭い日本の道で若干厳しいですが後は問題ナシ。大人5人が乗れ、487Lの広めラゲッジが使えます。特にキャディバッグ収納は素晴らしく、実用性にこだわったカローラらしく左右の壁が掘ってあって3本は楽勝です!
走りも素晴らしくて現行4代目プリウスから採用した新世代のGA-Cプラットフォームを採用。高いボディ剛性や衝突安全性、低重心な構造からくるスポーティな走りがなかなか。とても全高1.6mのSUVとは思えない安定感です。
パワー感もトヨタの伝家の宝刀たるパワーと燃費に優れた1.8Lハイブリッドが選べるほか、ノーマル1.8Lガソリン車も選べ、特に後者はスタート価格200万円切り。コスパではぶっちゃけ国産SUV最強と言ってもいいレベル。
見た目はイマドキのシティ派ではなく、アウトドアシーンも似合うワイルド系で左右フェンダーが力強く盛り上がり、カローラシリーズの中で最もヤンチャ。男性にも女性にも似合うデザインです。
唯一心配していたのはインテリアクオリティ。カローラ クロスは、昨年アジアでグローバル発表された時点ではタイ工場産でしたが、国内仕様は安心の愛知県高岡工場産。ソフトなインパネ樹脂からメタリック風パネルまで質感は安定。質感にウルサい日本の人も安心して乗れます。装備面も充実で、電動パーキングブレーキや7インチのディスプレイオーディオはもちろん、先進安全のトヨタセーフティセンス標準装備ですから、ゴルフ用のロングツーリングから日々の家族の送り迎えまで毎日フツウに使えます。
ついでに小沢が乗ったハイブリッド仕様はWLTCモードで最良26.2㎞/Lを記録するうえ、今回高速道路を中心に走って実燃費23㎞/L台。お財布にも優しい万能ワイルドSUVなのです。
(左)荷室容量487Lでリアシートを倒さなくてもキャディバッグを3本積載することが可能だ/(右上)7インチのディスプレイオーディオを標準装備。オプションで9インチを選べる。ダッシュボード形状からエアコン吹き出し口などはカローラシリーズを踏襲/(右下)ワイドで安定感のある前後バンパーがSUVならではの力強さを感じさせる
トヨタ
カローラ クロス ハイブリッドZ
全長×全幅×全高/4490×1825×1620mm
メーカー希望小売価格/299万円~
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より