【コスモヘルスカップ】レギュラー8勝の細川和彦、難病乗り越え涙のシニア初V
<コスモヘルスカップ/平川CC(千葉)/6819Y・パー72/11月5日~6日>
今年で2回目の大会開催となったコスモヘルスカップは、シニアルーキーの細川和彦がプレーオフの末、05年のツアー選手権以来の勝利を挙げた。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
首位と1打差で迎えた最終日。細川は15番までに5つのバーディを重ねトップに立つも、17、18番を連続ボギーとし、プレーオフに。相手は日体荏原高校の同級生、卒業写真も隣で写った小山内護。
2ホール目に小山内がパーパットを外し勝負は決まった。
レギュラー時代はトップ選手として活躍し8勝を挙げるも、難病を患い一線を退いた。闘病を続けた後、今年からシニアの舞台に返り咲き、開幕戦から2位に入るなど躍動。しかし、勝てなかった。
「2位も2、3回あったし、勝つというのは苦しいです」
涙があふれた。髙橋勝成、中山正芳、寺西明と、ともに練習する先輩たちに抱きついて号泣。
「ゴルフはやればやるほど難しい。でもやっているなかでシニアツアーの面白さがあります」
賞金ランクは3位に浮上。今季残り1試合、シニアツアー賞金王もみえてきた。
「プレーオフに行くときに、寺西さんから『絶対に勝ってこいよ』と言われたのがいまだに頭に残っている。(今回の勝利は)勝成さん、寺西さん、中山さんのおかげ。一緒に練習させてもらってすごく勉強になります」(細川)
大会も選手たちの体をサポート
スポンサーの「コスモヘルス」が用意した「予防医療体験ブース」で皆、体をしっかりケア。この器機は男子ツアーのフィジカルバスでも使用される優れもの
<コスモヘルスカップ・最終成績>
優勝 | 細川和彦(プレーオフ) | -9 |
2位 | 小山内護 | -9 |
3位 | 宮瀬博文 | -8 |
4位T | 西川哲 | -7 |
4位T | 白潟英純 | -7 |
6位T | 久保勝美 | -6 |
6位T | P・マークセン | -6 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より