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2日間で5アンダー! 元広島カープ・前田智徳が中国ミッドアマ制覇。日本タイトル奪取なるか

岡山県の山陽GCで開催された25歳以上のアマチュア競技「中国ミッドアマチュアゴルフ選手権」で、元広島カープの4番前田智徳さん(50)が優勝を飾った。

前田さんは2日間の競技を69-70の139(5アンダー)でプレーし、2位に4打差をつける圧勝。来月17日から始まる「日本ミッドアマチュア選手権」への出場権も手にした。実は今年の中国アマでも4位の好成績をマークし、日本アマの出場資格を得ていたが、運悪く仕事の日程と重なってしまい、出場を断念していたそう。

日本ミッドアマへの挑戦は、19年に続いて2度目。前回は2日間で4打及ばず、95位タイで3日目の競技に進むことができなかった。

そのとき2日間同じ組でラウンドしたトップアマの杉山稔さんに、前田さんの印象を聞いた。

「あのときは競技ゴルフを始めて6年目ということもあり、まだまだ経験不足だったんでしょうね。ドライバーは270~80ヤードは飛んでいましたけど、まだ伸ばせそう。ショートアプローチとパターも上手かったですよ。経験を積めば、もっと強くなるんじゃないでしょうか」

プロ野球OBの競技ゴルファーでは、元横浜大洋ホエールズのエース・平松政次さんが“最強”と言われているそう。杉山さんはその平松さんとも公式の競技会で一緒にプレーした経験を持つ。

「プロ野球選手は、もともと基礎体力があるし、ボールを打つセンスもあるから、シニアの年齢になってからも上手くなります。前田さんも発展途上でしょう。シニア競技に出るようになれば、相当活躍すると思いますよ」と評する。

現役時代はその優れたバッティング術で、“孤高の天才”と呼ばれた前田さん。広島カープ時代はついにつかめなかった『日本一』の称号を、ゴルフで獲得するかも。

小技の練習は1日2時間以上、毎日やっているそう(写真提供:一般財団法人中国ゴルフ連盟)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月2日号より