【ゴルフジム】「ドライバーがほとんど右に飛んでしまいます。何がダメなんでしょう?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで左右に散らばる」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク
教える人/濱田塁
はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修行。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う
<今週のお悩み>
「ドライバーで右に飛ぶことが多く
たまに左へのミスも出ます」
●坂井美智さん(25歳/身長160㎝/ゴルフ歴2年/ベストスコア108/平均スコア112)
トップでフェースが真上を向いていて(2コマ目)、シャットになっているのがわかる。そのまま下ろすと左に飛んでしまうので、無意識にフェースを開きながら下ろし、結果的にインパクトではフェースがオープンになっている
坂井 ドライバーがほとんど右に出ちゃいます。
濱田 テークバックからトップまで、ものすごくフェースがシャットになっているので、本来は強い球で左に引っかけるミスが出やすいスウィングです。
坂井 あ、そういう球もときどき出ます。
濱田 つまり、右に出るのは、左へのミスを本能的に嫌がって、フェースを開きながら当てているということです。もうひとつ気になるのが、トップで手が体の幅からはみ出て、背中側に外れていることです。手は、できることならスウィング中ずっと、体の幅の中に収めておきたいところです。そうすると、手で操作する部分が減って、フェースを閉じたり、開いたりという無駄な動きも抑えられます。
坂井 そうなんですね。
腕の振りと体の回転に一体感がありません
濱田 太い円柱状のもの、たとえば「ストレッチポール」なんかを、両手で持ってゆっくり振ってみると、手を体の幅の中に保って振る感覚がわかります。手をできるだけ使わずに、腹筋に力を入れて、体幹で振るのがコツです。
坂井 ものすごく腹筋を使いますね。これだけで、筋トレになりそう。
濱田 「ストレッチポール素振り」を何度か繰り返したら、それと同じ感覚でクラブを振ってみてください。
坂井 体幹を使って振っている感じがします!
濱田 感覚がうすれてきたら、またストレッチポールを振る、というのを繰り返すと、腕と体を一体にして振る感覚が身につきます。
これで解決!
「腹筋を意識しながら
腕と体の一体感を高めよう」
Point
トップで手を体の幅の中に収める
右足かかとを早く上げすぎない
ダウンスウィングで右足かかとが早く上がりすぎると、体が空回りして振り遅れやすくなる。右足かかとを粘らせることで、腕とクラブが下りる時間を稼ぐことができる
Drill 1
太い円柱状のものを体幹の力で振る
Drill 2
右手で腹筋を押さえながら振る
右手を腹部に当て、腹筋を意識しながら、左手1本でボールを打つ。ダウンスウィングで(左)、腕とクラブを引き下ろす際に、腹筋に力を入れる感覚がわかる
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より