【ゴルルとルール】同伴競技者のプレーの線上にある球を拾い上げた。これって拭いていいんだっけ?
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号14
板倉由姫乃
ゴルル会員番号48
渥美友里恵
板倉と渥美のセカンドショットは惜しくもグリーンをとらえられず。板倉が3打目のアプローチを打とうとしたところ、プレーの線上に渥美のボールが……。
「ごめーん、マークしてもらっていい?」(板倉)
「了解です!」(渥美)
「あら?」
ボールをマークして拾い上げた渥美は何かに気づく
「ラッキー、土を払える!」
ボールに土が付着していたため、渥美は拭き取ることに
「ちょっと、何してるの!?」(板倉)
「え、ダメでした?」(渥美)
「ルールに基づいて拾い上げた球はグリーン上でなくても拭いていいはず」と主張する渥美に対し、板倉は「基本は拭いていいんだけど、今みたいにプレーの障害になる球を拾い上げた場合は、拭いちゃダメなのよ」と指摘。果たして正しいのは?
他のプレーヤーのプレーの障害になる球を拾い上げたら土が付いていたので拭き取った。どうなる?
A. 1打罰
B. 罰なし
正解は……
A「1打罰」
パッティンググリーンで拾い上げた球に関しては、常に拭くことができる。またパッティンググリーン以外で拾い上げた球についても、いくつかの例外を除き、基本的には拭くことが認められる。その「例外」のひとつが、他のプレーヤーの「プレーの障害となる」ことが理由で球を拾い上げた場合。今回のケースがまさにそうで、この場合は、拾い上げた球を拭くことは認められない。ほかに(A)球が切れたか、ひびが入ったかを確かめるため、(B)自分の球かどうかを確認するため、(C)球が救済を認められるかどうかを確かめるため、に拾い上げた場合も、球を拭くことはできない(※Bのケースでは、確認のために必要な範囲に限り拭くことができる)(ゴルフ規則14.1c、15.3b)。
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月19日号より