「やり続けたことがゴルフで表現できた」52歳・深堀圭一郎がシニア初V
深堀圭一郎(52)が7月末に行われた「北海道モアサプライズカップ」で細川和彦とのプレーオフを制してシニア初優勝を果たした。
── シニア初優勝おめでとうございます。
深堀 ありがとうございます。
── シニア入りして24試合目。長かったですか?
深堀 簡単には勝てるとは思っていなかったので、長かったというよりも、僕の実力からしたらちょうどいいタイミングだったかなと。
── シニア入りした選手の多くがセッティングの違いに戸惑うといいますが、それもありましたか?
深堀 グリーンのコンディションが硬さも速さも違いますね。僕の場合はパッティングに難があって、そういうなかでスピードが遅いのがあまり好きじゃないというのはありました。寄っても入らないとか、グリーンを外すと、すぐにボギーを打ってしまうというストレスはありましたね。あと、試合日数も4日間だったり2日間だったりというのも。
── 日本プロのベスト10入りも大きかったのでは?
深堀 久々に4日間、ちゃんといいゴルフができて、いろいろやり続けてきたことが、気持ちもそうですが、ゴルフの表現として表れ始めたという感じでした。
── パッティングスタイルを変えたのも大きかったと。
深堀 いろいろなものを試行錯誤し続けていました。アームロック、クロウグリップ、あと長尺や短いのも使ったし、パターに関してはありとあらゆることをやりました。昨年はコロナで外に出られなかったので、いろいろと試すチャンスでした。練習器具を使ったり、動画を撮ったり。
── シニア初優勝は、深堀プロにとってどんな意味があると思いますか?
深堀 やり続けてきたことが数字に表れるようになって、やっていれば上に行けるんだなという感じです。日本プロの2週間ぐらい前から急にパットが良くなって、その頃からちょっと“やれそうだ”と思うようになったんです。そういうなかで日本シニアオープンのタイトルを獲りたいと。
── やっぱり日本オープンに勝っているからシニアの最高峰も獲りにいくということですね。
深堀 ちゃんとしたゴルフをやっていないと勝てないというセッティングのコースになっていますから、そういうところで勝ち切る自分のゴルフをやってみたいですね。
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より