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【プロスペック】スウィング改造で“つかまる”ドライバーにチェンジ! ローリー・マキロイの14本

PHOTO/Blue Sky Photos

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、東京五輪の金メダル候補のひとり、ローリー・マキロイのセッティングに注目。

ローリー・マキロイ

1989年生まれ、北アイルランド出身。2007年にプロ転向し、メジャー4勝。キャリアグランドスラム達成まであとマスターズのみ

全英オープンでは期待されながらも46位に終わったが、随所でマキロイらしいプレーを見せてくれた。そんなマキロイのクラブで気になったのが、以前よりもやさしいドライバーを使用している点。「SIM2」ではなく、つかまりのいい「SIM2 MAX」をバッグに入れているのだ。これにはどのような狙いがあるのか。テーラーメイドのクラブ担当・真野義英氏に話を聞いた。

「マキロイは今年に入ってからコーチを代えてスウィング改造に取り組んでいます。以前はどちらかというと、つかまりにくいクラブを使い、自分でボールをつかまえていく打ち方をしていました。球筋は、右に大きく出て、ほぼフックに近い曲がり方をするドロー。今は逆に、つかまりやすいクラブを使って、無理につかまえにいかない打ち方をすることで、ストレートに近いドローを打つようになりました」

スウィング改造の影響はドライバーだけではない。バッグを見ると2番アイアンが消えている。以前のスウィングでは、UTを使うと強いフックボールになり、距離のコントロールが難しい場面があったため、球がつかまりにくい2番アイアンを使うことで対応していたが、スウィング改造によりUTでも距離を合わせられるようになり、あえて2番アイアンを入れる必要がなくなったというわけだ。

スウィングだけでなくクラブもガラリと変えてきた“新生マキロイ”に注目だ。

スウィング改造によりクラブに求めることが大きく変化。スリーブのポジションも今まではかなりオープン(LOWER)にして、つかまりにくいヘッドをさらにつかまりにくくしていた。今は少しスタンダードの1目盛り左(HIGHER)側に変更している

アイアンは、販売が終了したテーラーメイド史上最もヘッドの小さい「P730」がベースのプロトタイプ。現在はバックフェースに「P730」ではなく「RORS PROTO」と刻印されている(左の写真は2020年のもの)

ローリー・マキロイの14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月10日号より

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