Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【PGAツアーエキスプレス】Vol.1 コリン・モリカワがセルフ解説「正確ショットの秘密は“ややオープン”」

【PGAツアーエキスプレス】Vol.1 コリン・モリカワがセルフ解説「正確ショットの秘密は“ややオープン”」

ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタを毎月お届けする連載がスタート。第1回は、先日の全英オープンで初出場・初優勝を果たしたコリン・モリカワ。その正確無比なアイアンショットの秘密とは?

PHOTO/Hiroaki Arihara

コリン・モリカワ
1997年2月6日生まれの24歳。アマチュア時代に数々の実績を残しプロ入り。昨年の全米プロゴルフ選手権でメジャー初制覇を果たす

硬いグリーンには高さが必要

PGAツアーといえば世界最高峰であり、ゴルフの最先端。そんな場所から毎月旬な情報をお届けしていく連載がスタート。その第1回は、今最注目の若手プレーヤー、コリン・モリカワ。抜群の精度を誇るアイアンショットのコツを、コリン自身が解説してくれた。

「ボクはつねにベストショットを打とうと思っている。グリーンでしっかり止めたいから、意識しているのは、ズバリ『高い球を打つ』ことだね。そのために大事なのがまずはアドレス。とくにボール位置はとても重要なんだ。スウィングは同じでも、ボール位置だけで球の高さは変えられるからね。アイアンの場合、基本的には真ん中に置いているけど、高い球を打つときは、そこからボール1個か2個左、左足のかかとくらいのところに置くようにしているよ」

「もうひとつ、少しオープンスタンスに構えることもポイントなんだ。これは感覚的な部分が大きいけど、本当に“少し”左を向くくらいでいい。ここで注意してほしいのはフェースの向き。フェース面はしっかり目標に向けておくようにしよう。スタンスと同じように左に向けてしまうのはNGだから気をつけてほしいね。これでアドレスは完成だ。この時点でスウィングの8割は終わっていると考えてもいいね。それくらい、アドレスが重要なんだよ」

「スウィングで大事なことは、自信を持って思い切り振り抜くことだ。少し左を向いているスタンスなりに振っていけば、ボールのスピン量が増えてより高い球で飛ばすことができる。距離は少し落ちてしまうけれど、高さを出すということであれば、効果的だと思うよ。ボクは幸い、少しカットめに振って高く上げることが好きだし得意だから、ツアーで戦ううえですごく武器になっているんだよ」

「PGAツアーのグリーンは硬くて、グリーンのセンターに着弾してもグリーンオーバーしてしまうことがよくあるんだ。それだとバーディを奪うことはできないだろ? だから、このショットはツアーで戦ううえでとても便利だし、重要な役割を果たしているんだ。みんなもやってみるといいと思うよ」

【Point】
少しだけオープンに構えて左に振り抜く

取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアー アジア担当ディレクター)

月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より

関連記事