「デトロイトにはもう来ない!」怒るミケルソンに地元民が嘆願状?
米デトロイトで行われたロケットモーゲージクラシックでの出来事。メジャー6冠の51歳が激怒した理由とは?
第1ラウンド終了後、サングラス姿で会見に応じたミケルソンは「来年ここには戻ってこない」と断言した。そのワケは大会前に地元紙であるデトロイトニュース紙が、ミケルソンの関わった23年前のギャンブルに関する記事を掲載したこと。同紙によると、ミケルソンは元ラスベガスのブックメーカー、ドン・デサラドンとギャンブルトラブルを起こし50万ドル(約5500万円)が未払いになっているという。97年の問題を同紙が扱ったのはデトロイトの犯罪組織のリーダー、ジャック・ジャカローネの裁判における証言に基づくもの。
「全米プロに勝ってから全米オープンの準備に追われ、例年ならその後、数週間休んで全英オープンに備えるのに、今年は地元とスポンサー、ファンのために大変な思いをしながらここまできた。デトロイトの人々は素晴らしいけれど、利己的で偏見に満ちた誰の得にもならない20年以上前のことを記事にするのは許せない。なぜこのタイミングなのか? 来年以降は出たくない」とミケルソンは嫌悪感をあらわにした。
しかしミケルソンといえば6年前マネーロンダリングの罪に問われている人物(胴元)におよそ3億円を送金しスポーツベット(賭け)をしていたと報じられたこともあり(FBIの捜査はなし)、ギャンブル好きの噂はたえない。
それでも今回は地元にチャリティを行ったうえ、スケジュールを調整しての出場に水を差す報道に怒り心頭。すると心を痛めた地元の有志がミケルソンの怒りの会見翌日「5万人の署名を集めればまたこの大会に来てくれますか?」とSNSで呼びかけた。
この厚意に本人は「デトロイトの人々は素晴らしい。もし5万人の署名が集まったら考え直すよ。この大会はコミュニティに貢献しているし地元の人たちのためにも出る」と回答。記者への怒りは収まらないがとりあえず一件落着?
週刊ゴルフダイジェスト2021年7月27日号より