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【らくトレ】Vol.70 前傾キープが苦手な人に! ボールを使って腹筋強化

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura
MODEL/Nanoka Hagiwara(GOLULU)

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレゆるスト」。今回は、オリジナルのフィットネス器具「SAITO-5」を使用した、腹筋トレーニングメニューを教えてもらった。


メニューNo.70

「ボール」でバランス力とスウィング軸を強化


今回はボールを使った腹筋トレーニングを紹介しますが、腹筋の強度は日ごろの生活スタイルや運動習慣の有無によって個人差がかなりあります。ですので、腹筋運動が苦手な人向けのメニューと得意な人向けのメニューを2種類用意しました。自分に合ったメニューで取り組んでみてください。

エクササイズ1はボールを腹筋運動のアシストとして使います。一般的な腹筋運動は、背中を床につけた状態から上半身を起こしますが、苦手な人は上半身が一度も起こせないケースもあります。そういう人は床と背中の間にボールを挟むことによって、スムーズに腹筋運動を行うことができます。

腹筋運動が得意な人はエクササイズ2に挑戦してください。こちらはボールを腹筋運動のアイテムとして使います。両手と両ひざでボールを交互に挟むことによってトレーニングの強度が高まります。

Exercise 1
背中にボールをセットし腹筋動作をアシスト

腹筋運動が苦手な人におすすめのメニューです。両足とお尻を床につけて座り、背中にボールをセットします。そしてボールの反発を利用し、腹筋運動を行います。まずは10回1セットが目安です。余裕があれば、続けてもう10回行ってみてください

Exercise 2
両足を浮かせた状態で
ひざと手でボールを交互にキャッチ

体育座りの姿勢で両ひざにボールを挟みます。そこから上半身を伸ばし(バンザイ)、腹筋を使って上半身を起こす際に両手でボールをキャッチ。そしてボールを持ったまま上半身を伸ばし、腹筋運動で再びボールを両ひざに挟みます。この一連の動きを10回行います

【上級者向き】
足でキャッチすると負荷も効果も倍増

このトレーニングは上半身を動かす範囲が大きくなるほど、腹筋強化につながります。最も負荷が高まるのは両手と両足でボールを交互に挟むメニューです。両足を上げながら上半身を起こさなければなりませんから腹筋の奥のほうまで刺激が与えられます

ここに効く!
どちらのエクササイズも腹筋強化が目的ですが、エクササイズ1は腹筋運動のアシストにボールを使うのに対し、エクササイズ2はアシストなしで、自力で上半身を起こすので負荷が格段に高まります

どのくらいやるの?
エクササイズ1は10回1セットが最低ラインで、余裕があれば続けてもう10回。エクササイズ2は10回1セットで、1日2~3セット行います。どちらか一方でOKです

こんな人に!
腹筋が弱い人はバランスが悪くなり、前傾が崩れやすいケースが多いです。このエクササイズで腹筋を強化すれば、スウィング中の姿勢が飛躍的に安定します

どんな効果が?
腹筋を強化するとスウィングの回転軸が安定します。軸が安定するとインパクトで効率よくパワーを伝えることができます

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より

今回使用したのはこれ!

斎藤トレーナーと開発した
自室フィットネスツール

SAITO-5

価格/5940円