「めちゃくちゃ頑張ってほしい!」渋野日向子が五輪代表の2人にエール
東京オリンピック女子ゴルフ代表は畑岡奈紗と稲見萌寧に決まった。注目の渋野日向子は出場を逃したが笑顔で代表2人にエールを送った。
米女子ツアーメジャー第3戦の全米女子プロで単独5位以上なら出場のチャンスがあったが40位に終わり万事休す。だが最終日に6バーディ(1ボギー)の猛攻で有終の美を飾り「最後まで攻めのゴルフができてすごく良かった」と久々にしぶこスマイル全開だった。
1年前に五輪が開催されていれば代表のはずだった。しかしスウィング改造にコロナ禍が重なり、思うような結果が出せず世界ランクは日本勢4番手に後退。上位2人に与えられる出場権が指からこぼれ落ちた。
「出られないのはすごく悔しいですが、自分ができることはやりきった。落ちた側からいうのも何ですけど、二人にはメチャクチャ頑張ってほしいし応援しています」
メジャーで松山英樹や笹生優花が優勝したときも「テレビで見てマジでシビれた。ドキドキしました。自分ももっと頑張らなければと思った」というから東京五輪もテレビにかじりつき、落選をバネにモチベーションを上げるに違いない。
全米女子プロではアクシデントも。帯同キャディの藤野圭祐さんがコロナに感染し、決勝ラウンドは急遽地元の外国人ハウスキャディを起用。3日目こそパー3で池ポチャ4回の「10」を叩き会見で涙を見せたが、攻めのゴルフを貫いた最終日はパーオン率93%と絶好調(パーオンを逃したのは1ホールのみ)。
彼女のナイスプレーに歓喜するキャディに「あんなに喜んでくれるキャディさんは日本にいない。彼がいなかったら死んでた」と助っ人を絶賛。片言の会話だったが言葉は通じなくともキャディからはしぶこの「人間性が素晴らしい」とお褒めの言葉。
五輪落選でも清々しい笑顔を見せたグッドルーザー、渋野が大舞台で再び輝く日は必ずやってくるだろう。
週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より