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獲得賞金100億円! 最年長メジャー優勝だけじゃないミケルソンの記録いろいろ

全米プロで史上最年長メジャー優勝記録を達成したフィル・ミケルソン。彼にまつわる記録のあれこれを紹介しよう。

これまでのメジャー最年長優勝記録は1968年の全米プロで勝ったジュリアス・ボロスの48歳4カ月18日。ミケルソンはそれを2歳半以上更新する50歳11カ月7日という前人未到の快挙を達成した。

6月16日が51歳の誕生日。翌17日から行われる全米オープンで自らの年長記録更新とキャリアグランドスラムをかけた戦いに挑む。

レギュラーツアーを含めた最年長優勝記録はサム・スニードの52歳10カ月8日。ミケルソンは6番目で、上にはデービス・ラブⅢ(51歳4カ月10日)らがいる。

ツアー通算勝利数「45」はタイガー&スニードの82勝には及ばないが、ウォルター・ヘーゲンと並び全体の8位。

生涯獲得賞金はタイガーに次ぐ2位で9461万ドル、つまり100億円超え。世界ランクの最高位は2位。タイガーがいたためとはいえナンバー1になれなかったのが不思議だが、93年から18年まで四半世紀にわたりトップ50を堅守した。ちなみに今季は全米プロ直前トップ100圏外だったが、優勝で32位に浮上した。

初優勝から最後(直近)の勝利までの年数はレイモンド・フロイドの28年11カ月が最長だったが、これもミケルソンが塗り替えトップに。アリゾナ州立大学に通うアマチュアだった91年、ノーザンテレコムオープンで初優勝してから30年4カ月後に全米プロを制覇した。もし9月のライダーカップに出れば、こちらもフロイドを抜き最年長での出場となる。

メジャー勝利数「6」はニック・ファルド、リー・トレビノと並び全体の12位タイ。以前から「スーパースターの条件はメジャー6勝以上」が持論のゲーリー・プレーヤー(メジャー9勝)もこれで文句なくミケルソンをスーパースターと認めるはずだ。

初めてメジャーを制したのは33歳、2004年のマスターズだった(PHOTO/Takanori Miki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月15日号より