「年齢はただの数字」「こっちが緊張」ミケルソンの快挙にツアー仲間たちはどう反応した?
来月51歳になるフィル・ミケルソンの全米プロ優勝のニュースは、2年前タイガーが実現したマスターズでの復活勝利に匹敵するほど世界中のゴルフファンを熱狂させた。現地での反響を総まとめ。
アメリカのゴルフ専門誌はミケルソンが優勝した理由を心技体に分類して解説。特別に配合されたコーヒーをとるダイエット法やコーチと取り組んだスウィング改造、キャディを務めた弟ティムによる心理的サポート、ニュードライバー投入の話題などを詳しく伝えるとともに、最終18番での熱狂の模様、いかにミケルソンがファンに愛されているかなどの特集を掲載した。
USAトゥデイ(全国紙)やワシントンポスト、ニューヨークタイムズも「50歳のミケルソンが史上最年長メジャーVの快挙」と大きく報じると、SNSも大騒ぎ。「泣けた」「すごすぎる」のコメントが大量発生するなか、タイガーは「フィルが50歳で成し遂げた偉業にインスピレーションをもらった。おめでとう」とツイート。「やったなオールドマン(お年寄り)」とトム・ワトソンがツイートすれば、ゲーリー・プレーヤーは「クールなプレーぶりに痺れた。まだまだ勝てる。いつでもキミは素晴らしいゴルフ大使だ」と称賛した。
予選落ちしたジャスティン・トーマスはミケルソンが勝ちそうになると「なんでこっちが緊張するんだ!」と一般人と同じようにドキドキしていたことを打ち明け、優勝が決まると「素晴らしい。ゴルフ界にとってもっともクールな出来事」とコメントした。面白いのがジョン・デーリー。「フィルは年寄りの星だ。33打差もつけやがって。しかもこっちは2日間(予選落ち)だ。本当にすごいぜ。よくやった!」
昨年の覇者コリン・モリカワは「年齢はただの数字だということを証明してくれた。(自分が50歳になる)2047年が待ちきれない」。最終日一緒に回ったブルックス・ケプカは「おめでとう。メジャー6勝目で歴史を作った」と祝福。
50歳の優勝はライバルたちに夢と希望を与えた。
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月15日号より