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【キミこそ王子だ】Vol.381「地味な練習を欠かさないトップ中学生」

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は愛知県出身、高浜市立高浜中学校2年の中多一翔くんだ。躍動感あふれるスウィングに対し、得意のアプローチは丁寧で正確無比。武市がぜひ参考にしてほしいという練習方法とは!?

今回の王子候補
中多一翔さん

なかた・かずと ●主な戦歴/2026 全国中学校ゴルフ選手権 4位タイ ●ベストスコア/66(東名CC) ●練習/2時間250球
(うち150球はアプローチ) ●トレーニング/体幹などのトレーニング


今年『全国中学校ゴルフ選手権』4位タイ、『日本ジュニアゴルフ選手権』6位タイと大舞台で好成績を収めた中多一翔くん。
 
ゴルフが好きになったきっかけは、3歳のときに買ってもらったオモチャのクラブ。当時の記憶はあまりないが5歳のときには、本格的なクラブを振るようになり「球を遠くに飛ばすのが楽しかった」と振り返る。

中2の現在、ドライバーの飛距離は250ヤード。スウィングを見た武市は「とにかく振りっぷりがサイコーだね」と言う。

「インパクトでジャンプして打つジュニアは珍しくない。もちろん意識的ではなく、パワーを全身に蓄積しジャンプして、それを一気にボールに伝えることで大人より少ない筋力でも遠くに飛ばすことができる、というのを知らず知らずに体感して身に付いたスウィングなんだよね。ジャンプといってもつま先は地面に付いているパターンが多いけど、一翔くんの場合は左足が完全に地面から離れるまさにジャンプ! 柔軟性もあって上半身が逆Cの字になるくらいバネも使っていて、とにかく躍動感がハンパない! 見ていて気持ちいいよ」とうれしそうな武市。
 
ただ一翔くんのよさはそれだけではない。

「得意クラブは58度です」と本人が言うだけありアプローチがとても正確だ。普段の練習も半分以上はアプローチに費やしているそう。

「どんな練習しているの?」

「振り幅を時計の文字盤に例えると、7~5時、8~4時、9~3時をそれぞれ50球ずつ練習しています」

「なるほど、バックスウィングとフォロースルーが左右対称になるように意識しているんだね」

「はい、そうです」

「その練習は多くの人に参考になるよね~。バックスウィングが小さくてフォローだけ大きくても、逆にバックスウィングが大きくてインパクトが緩んでも距離感は合わない。だから一翔くんのように、日頃から左右対称をイメージして練習するのはすごく大事だと思う。さらに左手をフック気味にグリップしているのが特徴。その左手をテーブルの上を雑巾がけするみたいに甲がずーっと上を向いて動かしている。つまり変にフェースを返さず振っている。これが安定したアプローチの秘訣かな」

「ありがとうございます」

「中学生といえば飛ばしたい盛りなのに、我慢して地味なアプローチの練習をがんばっているなんてすごい」と感心しきりの武市。

「尊敬している人は?」の質問に「大谷翔平選手です」と答えた一翔くん。

「グラウンドのゴミ拾いとかファン対応とかすごいと思います。ボクも見習ってみんなに愛されるようなプロになりたいです。そして、将来は海外メジャーで優勝したいです!」と力強く語ってくれた。

「まだ中2だから成長とともにスウィングも変わってくると思うけど、ボクにはいいイメージしか湧かない。きっと素敵なプロになるはず」と応援する武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年10月27日号より

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