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【アマチュアの使用ドライバー大調査】<後編>ヘッドはテーラーメイドがワンツー独占!シャフトは約6割が「S」を使用

あのメーカーのドライバーが売れている、このニューモデルは飛ぶ――。巷ではいろいろな情報が流れているが、アマチュアがどんなドライバーを使っているかをコースで実地調査。後編では詳細結果を詳しく紹介する。

TEXT/Satoru Niida PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/東名CC

>>後編はこちら

テーラーメイドの人気が高い
“ステルス兄弟”がワンツー独占!

アマチュアの使用ドライバーをチェックしたところ、どんなモデルが多かったのか。今回の大調査で1番人気のメーカーだった、テーラーメイドの「ステルス」シリーズが上位を独占。2代目「ステルス2」と「ステルス グローレ」が1位で並んだ。「ステルス2」の使用者はシングルからHC30まで多様で、「ステルス グローレ」の使用者はシニアやハンディキャップ高めの人が多かった。

「ステルス2」は、60層のカーボンフェースを採用して話題になったが、初代はアスリート好みのハードな仕上がりだったのに対して、2代目はやさしくなって幅広いアマチュアが打てるようになった。また、そのカーボンフェースを用いた、日本市場向けのやさしい版が「ステルス グローレ」だ。


3位グループに入った「SIM2 MAX」も“やさしい2代目”に当たる。そして同数の3位には、海外のトッププレーヤーも使う「Qi10」がランクインしており、使用者はシングルやHC10台が占める。結局3位グループには同数で6モデルが並んだ。

巷の評判通り、ピンの「G440」シリーズは人気で「G440 MAX」は4名。使用者はHCが10台から30台まで広範囲。ピンのドライバーがアマチュアから高い支持を得ていることが裏付けられた。さらに、これら“2020年代モデル”が並ぶなかにあって、2019年に発売されたブリヂストンの「ツアーB JGR」が入ったのも興味深い。

一方で今回は、最新作となる26年モデルの「Qi4D」シリーズや「クアンタム」シリーズの影がやや薄かった印象は否めない。ロフトは10.5度が、今どきドライバーの“定番”になったようだ。近年のドライバーは、初速を上げるためにリアルロフトが以前よりも立つ傾向にある。

弾道計測器が普及して、初速などの飛距離アップにつながるデータが明確化され、飛距離性能に優れたモデルがお店で推奨されやすくなった背景もあるだろう。リアルロフトが立っても、打ち出し高さやスピン量が適正になるように、10.5度がアマチュアに選ばれるようになった。

10.5度のニーズが高まった背景として、ボールがロースピン化されたことも大きいだろう。ロフトを10度台にして打ち出し角とスピン量を増やしたほうが、アマチュアのヘッドスピードではキャリーを稼ぎやすいからだ。

調査1 ヘッドモデル別ランキング

【1位】各5名
←テーラーメイド ステルス2【2023年モデル】
テーラーメイド ステルス グローレ【2022年モデル】→


【3位】各4名
スリクソン ZXi【2025年モデル】 ピン G440 MAX【2025年モデル】 テーラーメイド Qi10【2024年モデル】 タイトリスト GT3【2024年モデル】 ブリヂストン ツアーB JGR【2019年モデル】 テーラーメイド SIM2 MAX【2021年モデル】

使用数が最も多かったテーラーメイドのなかでも「ステルス」シリーズが1番人気で、そこに「Qi10」「SIM2 MAX」が続く。3位グループは新しいモデルが多いが、2019年モデルの「ツアーB JGR」もランクイン

調査2 ロフト角10.5度が圧倒的支持

調査3 クラブの長さ 45.5インチが“新スタンダード”

Q ミニドライバーを使っている人はどれくらい?

A 3名

近年話題になっている、通常ドライバーに比べてヘッドが小さめでクラブが短めの“ミニドラ”も今回の調査とは別に調べた。使用していたアマチュアは3人と、思いのほか少なかった


Q 鉛を貼っている人はどれくらい?

A 12名

ドライバーのヘッドに鉛を貼っている人は、対象ゴルファーの約1割。“カチャカチャ”や可変式ウェイトが普及したことで、昔ながらの“鉛チューン”をする人はやや減ったか

約6割が「S」で「R」は少数派
6割超が純正を選択していた

今回、118人のドライバーのシャフトもリサーチした。結果から述べると「純正シャフト」「50グラム台のフレックスS」が主流だった。この集計結果から見ると、6割くらいのアマチュアは、純正シャフトが挿さる“吊るし”のクラブをお店で買っていることが想像できる。純正シャフトは、そのヘッドのパフォーマンスを発揮することを目的にできている。

まずは純正シャフトで試打をして「もっとこうしたい」という要望があれば、それに見合うカスタマイズを検討するといいだろう。そのカスタムシャフトの進化と多様化は目覚ましい。カスタムシャフトというと、ギアにこだわる人やアスリートがリシャフトするイメージが強いが、実際に今回の大調査でも、カスタムシャフトを挿す人はシングルやHC10台が多かった。

最も支持を得たフジクラのシャフトは、ヘッドを走らせたり、球を上げたりつかまえやすいモデル「スピーダー NX」シリーズ。女子プロの使用率も高く、今回の調査でも多くのアマチュアが使用していた。
それに加え、アメリカ発の「ベンタス」は、トッププロも結果を出しているモデルで、主にアスリートゴルファーから支持を得ていて、今回の調査でもシングルやHC10台のゴルファーが多く使用していた。
シャフトメーカーの人気ランキング2位はグラファイトデザインで、モデル別ランキングでは「ツアーAD PT」が4位に。

2005年に発売された超ロングセラーモデル。クセのないナチュラルな挙動でヘッドやユーザーを選ばないところが、アマチュアからも長く支持されるポイントだろうか。続いてスペックに移るが、重量帯とフレックスをセットで考えていこう。

近年のカーボンシャフトは開発が進んで、軽くしても頼りなさがない。それによって、PGAツアーでも“軽・硬”のシャフトがトレンドに。軽いシャフトを振り切ってヘッドスピードを上げつつ、しっかり感があってコントロールしやすいという優位性がある。その流れもあり、かつては「6・S」がカスタムシャフトの主流だったが「5・S」にシフトしているようだ。

118人のドライバーのヘッドとロフト、シャフトとスペックを調べることで、多様性はあるが、全体的なトレンドや方向性は見いだせた。とはいえ、最も肝心なことは自分に合うかどうか。そこを最優先してギア選びを楽しみたい。

調査4 シャフトモデル別ランキング

【1位】71名 純正シャフト


【2位】6名 フジクラ 24ベンタスブルー


【3位】5名 フジクラ スピーダー NXブルー


【4位】3名 グラファイトデザイン ツアーAD PT

調査したゴルファーのほぼ6割が、ドライバーに純正シャフトを挿していた。カスタムシャフトはフジクラが人気で、アスリート向けの「24ベンタス」が2位、女子プロの使用率も高い「スピーダー NX」が3位に入った

4大シャフトメーカー人気ランキング

フジクラのシェアが圧倒的に高かった

カスタムシャフトを挿している人は、調査したゴルファーの約3人に1人。メーカー別に見るとフジクラが多数派で、ほぼ6割のシェアを占めた。弾き系(スピーダー)と粘り系(ベンタス)のどちらのタイプも支持されている

調査5 フレックス 「A」を選択するシニアも

調査6 シャフト重量 50グラム台が1番人気

カチャカチャ使用調査

9割近くのゴルファーがノーマルポジションで使用していた!


可変式スリーブ(カチャカチャ)を活用したことがあるかを確認したところ、53人(約45%)の人は活用経験がなかった。残りの65人(55%)のうち、最初の“ノーマル”ポジションに戻した人が51人おり、活用したことがない人と合わせると計104人(88%)の人は“ノーマル”ポジションで使用していることがわかった。現在、自分好みのポジションに設定していた人は14人で、そのうち12人がロフト角を、あとの2人はライ角を調整していた

週刊ゴルフダイジェスト2026年7月7日号より