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【本当にあったルールの話】Vol.32「左打ちで構えるとスタンスがカート道にかかる。こんなときどうする?」

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Masaya Yasugahira

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

過日開催された台湾ホンハイレディースの第1Rは強風に見舞われました。
15番ホールは351ヤードの右ドッグレッグで、カート道はホールの
左側にありました。あるプレーヤーのティーショットは、風に押されて、
そのカート道すぐ左にある木の根に止まり、右打ちでストロークができない
状態でした。しかし左打ちに構えるとスタンスがカート道の上になりました。

Q.左打ちで構えるとスタンスがカート道にかかる。こんなときどうする?


A.左打ちが不合理でないかを確認し、合理的な場合は無罰で救済を受けられる

このような状況では、まずカート道からの救済を受けるのに左打ちのストロークが明らかに不合理でないかを判断する必要があります。

右打ちのプレーヤーは、木の根に止まった球を打つのに木の幹が障害となっていましたが、左打ちならストロークは可能でした。またバックスウィングも取れる状況だったため、合理的と裁定し、カート道からの救済の完全な救済のニヤレストポイントを左打ちのスタンスで決定しました。そこからホールに近づかないワンクラブレングスの救済エリアに球をドロップし、プレーヤーがその球を右打ちでストロークしたところ、グリーンにナイスオンしました。

このケースのようにルールを活用することで、大きな救済につながる可能性があることも知っておきましょう。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2026年6月号より