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【教えて! なっち先生】Vol.53 トップで右ひじが外を向く「フライングエルボー」の直し方

トップポジションで右ひじが引けて外側を向き、右わきが開いてしまう状態=「フライングエルボー」はなぜ起こる? どう直す? プロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう!

胸が回っていない、もしくは肩関節の可動域が大きすぎると、右ひじが引けているトップ=フライングエルボーになりがち

>>前回のお話はこちら


Lesson 52
「フライングエルボー」
の原因と直し方


ドライバーでスライスばかり出てしまうと、楽しさが半減してしまいますよね。そんな方は、上のイラストのようにトップで右ひじが引けて外側を向いてしまう「フライングエルボー」になる傾向が強いです。

このフライングエルボーのトップは、バックスウィングで体が回らず、右ひじを引いてクラブを担ぎ上げてしまうことで起こります。

右ひじを引いてクラブを担ぎ上げると、体の回転が不足した状態からダウンスウィングを迎えるので、切り返しから体がすぐに開くカット軌道になってしまいます。

バックスウィングで右ひじが引けてしまう方は、腕と体の同調が外れているのですが、原因には個人差があり、肩関節の可動域が大きくても体が硬くても、ひじは引けてしまいやすいので、それぞれに注意が必要です。

今回は、そんなそれぞれの課題と改善方法について解説していきましょう!


右ひじを体の幅から
出さずにバックスウィング

バックスウィングでの理想の動作は、下のイラストの左のように体の幅の中で右ひじを保つことで生まれます。

飛球線後方からバックスウィングを見たとき、右ひじが体の内側に収まっているのが理想。体の外側に右ひじが出ていると、捻転不足のトップの原因になる

右ひじを体の中に保つことができると、体を回さないとクラブがトップへ持ち上げられないので、自然に体の捻転が深くなります。

しかし、上のイラストの右のように、バックスウィングの途中で体のラインから右ひじが外に出てしまうと、体を回さなくてもひじを引いてクラブを担ぎ上げることができるので、捻転不足のトップになってしまいます。

肩関節の可動域が広い方は、体を回さなくても肩関節の動きでクラブを持ち上げることができてしまいます。こうなってしまうと、バックスウィングで右ひじが引けてしまうので、実際は体が回っていない状態になり、捻転不足のトップになってしまうので注意が必要です。

心当たりのある方は、右ひじの下に左手を添えてバックスウィングを行いましょう。このとき、右ひじが引けると、右ひじが左手を押してしまうはずです。腕の角度を保ったまま、体を回してバックスウィングを行いましょう。

右ひじの下に左手を添えた状態でバックスウィングしてみよう。右ひじで左手を押してしまう感触があるなら、それは右ひじが引けている証拠だ

体が硬いことが原因で、胸が回らず右ひじが引けてしまう方は、ボディドリルで正しく深い捻転をトレーニングしましょう。

ドライバーショットのバックスウィングでは、しっかり体が回っていると感じることが大切です。ボディドリルでは両肩に手をクロスさせて前傾姿勢で構えます。

次に、バックスウィングでは左わきが右の股関節の上に来るまで胸を回しましょう。左わきが右の股関節を越すことができないと、軸回転運動による体重移動が起こらず、捻転不足のスウィングになってしまいます。

正しく体を回すことができれば、右の股関節に体重をしっかり乗せられますよ!

どちらもカット軌道改善に効果的な練習方法です。ぜひ参考にしてください!

両手が肩に触れるように、胸の前で腕をクロスさせて、スウィングするときのように体を回してみよう。正面から見たとき、バックスウィングで左わきが右股関節の上、もしくはそれより右側になるくらいまで体を回すのがポイント

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2026年4月21日号より