【新バンカー論】<後編>振りすぎがミスを呼ぶ。 フィニッシュは「左腰で止める」が大正解!
週刊ゴルフダイジェスト
バンカーショットは「打ち込まないといけない」というのがポイントだと思っているアマチュアゴルファーの方! 実は違うらしいんです。一番肝心なのは『振り切らないこと』だという。ツアーでもバンカーショットに一家言あることで知られる和田章太郎プロがじっくり教えてくれた。
PHOTO/ARAKISHIN THANKS/福岡雷山ゴルフ倶楽部


和田章太郎
わだしょうたろう。1996年生まれ。福岡県出身。昨年は日本人選手として初めて韓国ツアーにシード選手として出場。今季も主戦場は韓国ツアーで、狙うはツアー初優勝
>>前編はこちら
- バンカーショットは「打ち込まないといけない」というのがポイントだと思っているアマチュアゴルファーの方! 実は違うらしいんです。一番肝心なのは『振り切らないこと』だという。ツアーでもバンカーショットに一家言あることで知られる和田章太郎プロがじっくり教えてくれた。 PHOTO/ARAKISHIN THANKS/福岡雷山ゴルフ倶楽部 和田章太郎わだしょうた……
振り切ると
すくい打ちになる
GD しっかり砂を叩けるアドレスを作れたら、あとは上から振り下ろすだけでしょうか。
和田 左足体重のバンカー用の正しいアドレスを作れたとしても、実際に振るときにボールを上げようとしてしまうと意味がありません。そこで振るときの最大のポイントになるのがフィニッシュです。
GD フィニッシュですか?
和田 そうです。ボールを高く上げたい、しっかり距離を出したいという気持ちが強いと大きく振り抜こうとしませんか? 正しいバンカーショットのフィニッシュは、「左腰の高さ」で十分なんです。それ以上に振り抜こうとすると、フォローで体重が右足側に戻る形になるんです。そうすると、結果的にヘッドを振り上げる形になるので、上から叩けなくなってしまうのです。
GD フィニッシュまで左足体重のままなのですね。
和田 そうです。フィニッシュを左腰までに小さくとどめることで、体の軸が右足方向へ傾くことなく、左足側にキープしやすくなるので、しっかり上から叩けるんです。
【Point 1】
トップは大きいほうが
落下する力を使える

物理的に落下する力を使うことで効率よく砂を爆発させることができる。テークバックではしっかり胸を回転させて、上から下に落とす準備を整える。
〇 フィニッシュは左腰の高さで止める。上から下に振る動作がしやすく、体の軸が右にブレないので力が砂に伝わる
× 左足体重で構えていたとしても、フィニッシュで最後まで振り切ろうとするとその反動で右足に体重が乗ってしまい大ダフリする
【Point 2】
体の軸は重力方向に
真っすぐキープ
バンカーショットでもしっかり体を回転させることが必要。回転を使いながら振ることで砂の抵抗に負けず、軸は重力方向に真っすぐキープできる

左ひじを引く動きはない
GD 具体的な打ち方について教えてください。
和田 結論から言いますとカット軌道はNGです。フェースを開いてアウトサイドインに振っている人は上手く打てていないはずです。
GD バンカーショットはカットに振るものだと思っていました。
和田 違うんですよね。スタンスは少しオープンになるので、ターゲットに対してはカットに見えますがスタンスなりに振るのでカットではありません。スタンスなりにフェースを返さずに左ひじを引いてフェースを開いたまま振ろうとする人がいますが、これでは砂の抵抗に負けてボールを上手く脱出させることはできません。インパクトからフォローでフェースをターンさせる気持ちくらいでOKです。あと注意したいのは、ターゲットよりも少し左を向いて構えているのにターゲット方向にヘッドを出してしまうこと。今度はヘッド軌道がインサイドアウトになり大ダフリやシャンクが出る可能性があるのでこれも注意してくださいね。
【Point1】
ターゲットに対しては
ほんの少し左を向く
ヘッドを上から振り下ろしやすくするために、ターゲットに対してほんの少しだけ左を向いてセットアップしよう。
【Point2】
フェースは
あまり開かないでOK
基本はフェースを開いて構えるが、ヘッドを上から入れて砂を爆発させたいバンカーでは、フェースを開き過ぎるとボールの下を潜ってすっぽ抜ける可能性もあるという。そのため、無理に開かず少し開くだけでOKだ

【Point3】
飛ばそうとして
体を揺さぶらない

強く叩こうとしてテークバックで体を右に移動させる動きは絶対NG。どんな状況でもバンカーショットは左足に体重をキープしたままが基本になる
ボールじゃなく
砂を飛ばす感覚が必要
GD バンカーが上手く打てるようになる練習法があれば教えてください。
和田 なかなか練習する環境がないので難しいと思いますが、ボールは打たなくてもいいのでヘッドで砂を飛ばす練習をしてください。砂を遠くに飛ばす感覚を覚えることで、ヘッドが砂の抵抗をどれだけ受けるか感じてほしいのです。砂を飛ばそうとするとき、右足体重だったりすると砂は遠くに飛ばないことが体感できるはずです。ボールを直接打たないバンカーショットなので、砂を打つ練習はとても有効です。ぜひ試してみてください。
【Drill1】
ラインを目がけて
砂を打つ

砂の上に真っすぐラインを引いて、そのライン上にヘッドを落として砂を飛ばす。ヘッドを上から下に落とす感覚と砂を飛ばす感覚が身についてくる

【エピソード】
バンカーならしで罰金!?
昨年から韓国ツアーに参戦している和田だが、韓国ツアーに参戦して驚いたのはバンカーをキレイにならさないとペナルティではなく罰金が科せられることだという。その金額が結構なので、入れたくない気持ちになるかも⁉
週刊ゴルフダイジェスト2026年3月17日号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
書籍・コミック

























