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【杉浦悠太の“ねじれゼロ”スウィング】<後編> 「得意技はフェースを開かないロブショット。距離感と方向性が劇的にアップします」  

2023年、ダンロップフェニックスでアマチュア優勝を果たした杉浦悠太は、2024年に日本プロ、2025年にACNチャンピオンシップを制し、2026年、アメリカ挑戦を開始する。奥雅次コーチと二人三脚で作り上げてきたスウィングはまさに、アマチュアのお手本。体幹と手が完璧にシンクロする“ねじれゼロ”スウィングについて、前回に続いて教えてもらった。

PHOTO/ARAKISHIN、Yasuhiro JJ Tanabe、Hiroyuki Okazawa THANKS/知多CC

杉浦悠太 すぎうら・ゆうた。2001年生まれ。愛知県出身。2023年、日本大学4年のとき、ダンロップフェニックスで史上7人目のアマ優勝を果たし、2024年は初出場の日本プロを、昨年はACNチャンピオンシップを制す。今シーズンはアメリカ下部ツアーのコーンフェリーツアーにフル参戦し、PGAツアーの出場権獲得を目指す

解説/奥雅次

おく・まさつぐ。1972年生まれ。福岡県出身。オートバイレーサーからゴルフ界に転身した異色の経歴を持つ。江連忠ゴルフアカデミー愛知校のインストラクターとして、数多くのアマチュアを指導する一方、杉浦悠太を小学6年からずっと指導してきて、日本ツアー3勝を挙げる選手に育て上げた

>>前編はこちら

“ねじれゼロ”はショートアイアンで威力を発揮!

 悠太は、ショートアイアンやウェッジのコントロールショットが上手いんです。

GD それは、アマチュアにも参考になりそうですね。

 優勝した2024年の日本プロも、他の選手が奥のピンにフルショットで打って、バックスピンで戻り過ぎてしまうところを、悠太はスピン量をコントロールして、ピンハイでピタッと止めてきました。これには、コースで見ていた僕も驚きましたね。

GD どうやって打っているんでしょうか?

 あとで聞いたら、100ヤードちょっとの距離を、20ヤード以上距離を落としてPWで打ったというんですね。普通はコントロールショットをすると球が散りやすいんですが、悠太は手の操作を一切しない“ねじれゼロ”なので、ヘッドスピードを落としたときのタテ距離の合わせ方がバツグンなんですよ。

腕と体の動きをシンクロさせて振る

「ウェッジのコントロールショットは、両腕の間にボールを挟んでいるつもりで打ちます。このイメージを持つと、体の回転と腕の動きがシンクロするため、体がターンする量とフェースがターンする量が同じになり、方向性がグッとアップします」(杉浦)

振り幅を決めてその中でしっかり振る

「たとえばPWで飛距離を20ヤード落とすとしたら、自分のマイナス20ヤードの振り幅の中でしっかり振ります。大きく振り上げてインパクトで緩むと、ショットがブレてしまいます。この振り幅の大きさは、練習でつかむしかありません」(杉浦)


PWの110Y

PWの130Y

ちょっと上げて転がすショートロブが武器

 悠太は上げるアプローチをよく使います。僕は愛を込めて“ポッコン”と呼んでいますが、フェースを開かずにショートロブを打つんですよ。

GD ロブショットって、フェースを開いてカット軌道で打つのかと思っていました。

 それだと、ボールがフェースに乗ったり乗らなかったりして距離も方向も合わせづらいんです。悠太は、グリップエンドをおへそに向けるようにインパクトして、距離と方向を安定させています。

GD なるほど。

 ノーマルのショートロブはボールを両足の真ん中に置いて、より高く上げるときはボールを左に置いています。

GD フェースを開かないロブショットなら、我々にもできそうな気がしますね。

 ポイントはハンドファーストに打たないこと。これを守れば、ショートロブはやさしく打てるんです。

ショートロブのコツ①

グリップエンドをおへそに向ける

「僕は右手を横から握るので、ハンドファーストは少なめです。グリップエンドをおへそに向けるイメージでインパクトすると、自然にソールが滑ってくれます。この打ち方をマスターすると、左足下がりからでもやさしくボールを上げていけるんです」(杉浦)

ショートロブのコツ②

ボールの位置で弾道の高さを変える

「ボールを左に置くほど球が高く上がるので、スタンスの真ん中からボール2個左の範囲内で、ボール位置を変えて球の高さを変えています。フェースの向きはスクエア、振り方のイメージも同じで、あとは振り幅で距離感を出していきます」(杉浦)

ノーマルのショートロブ(20Y)

もっと高く上げるショートロブ(20Y)

狙った方向に
いかに正確に打てるか

 ジュニア時代の悠太は、実はショートパットが苦手だったんですよ。

GD えっ、そうなんですか。いま見ていると、そんな感じはまったくしませんが……。

 それはもう、来る日も来る日も「Eパットゲート」で練習しましたから。それで、ここまで上達したんです。

GD そんなに効果がある?

 ボールがゲートに触れないように通すだけの単純なドリルなんですが、これが意外と難しい。ショートパットは、とにかく狙った方向に真っすぐ打ち出すことが重要なので、ゲーム感覚でこういう練習を続けると、パッティングは早く上達できるんですよ。

オススメ練習法
ゲートに触れないように正確に打ち出す

「ゲートに触れないようにボールを通過させる練習です。正確に真っすぐ打ち出すことができるようになります。この練習器具のおかげで、ショートパットのカップイン率が上がりました」(杉浦)

クロスハンドで左手首の角度をキープ

「クロスハンドにしてから、左腕とパターとの一体感が出て、左手首が甲側に折れるクセも封じることができました」(杉浦)

週刊ゴルフダイジェスト2026年2月3日号より