【ゴルフの急所】Vol.59 “フェースが返る”感覚をつかむには?
寺西明「ゴルフの急所」
30歳からゴルフを始め、トップアマとして活躍したのち、49歳でプロ転向。会社経営の傍ら、2020年には日本シニアオープンを制するまでに至った異色プロ・寺西明が、自身が考える「ゴルフの急所」について、読者からの疑問に答える形で解説していく。
PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/美奈木ゴルフ倶楽部

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- 30歳からゴルフを始め、トップアマとして活躍したのち、49歳でプロ転向。会社経営の傍ら、2020年には日本シニアオープンを制するまでに至った異色プロ・寺西明が、自身が考える「ゴルフの急所」について、読者からの疑問に答える形で解説していく。 PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/美奈木ゴルフ倶楽部 >>前回のお話はこちら ……
よく、「フェースは自然に返るもので、自分で返すものではない」などと言われますが、その感覚がわかりません。私はスライサーなのですが、どうして自然にフェースが返るのか、どんな練習をしたら自然にフェースが返るようになるのか教えてください。(山田和樹さん・36歳・スコア100~110)
左ひじを支点に
ローテーションさせる
まずボクが言いたいのは、フェースは自然になんて返らない、ということです。ゴルフクラブというのは、シャフトとヘッドがL字の形をしています。つまり、シャフトの前にオモリがついているような状態なのです。当然、それを動かせば、重い先っぽ(トウ)が遅れてフェースが開きます。その開いたフェースをスクエアに戻してターンさせるためには、自分で何らかの力を加える必要があるのです。
もちろん、フェースが返りすぎるプロが、「意識しなくてもフェースは返る」とか、「フェースを返さないようにしている」と表現することはあると思います。しかし、基本的にフェースは自分で返すものだとボクは考えています。実際、ボクは意識的にフェースを返しているし、手首もひじもかなり使っているのです。
ただ、このように書くと、手先の力で無理矢理フェースを返してしまう人がいるのですが、それはちょっと違います。あくまで、足→ひざ→股関節→腰→背中→肩→ひじ→手首→指→クラブの順に力を伝え、左わきや左ひじを支点に左腕をローテーションさせる動きでフェースを返すのです。
では、その感覚を身に付けるにはどうしたらいいのか?
ここでやってもらいたいのは、左手1本で球を打つ練習です。7~9番アイアンを使って、肩から肩、もしくは、腰から腰くらいの小さな振り幅で打ち、球を真っすぐ飛ばすのです。このとき、球が右に曲がるのは、フェースが返っていない証拠。この場合は、フェースを地面に向けながら下ろしていくとよいでしょう。このようにフェースをシャットに使うことができれば、フェースは自然に返りやすくなるはずです。
親指と人さし指に力を入れていると、トウダウンしてフェースが返りにくくなるので、クラブを小指、薬指、中指の3本でしっかりと握り、前傾角度をキープするようにしてください。
逆に、球が左に曲がるのは、下半身が止まっている証拠。この場合は、下半身を早めに使うとともに、ヘッドを右腰の横に置いたまま体を回していくと、曲がりを抑えられるでしょう。ただし、どちらのタイプもやりすぎは禁物。反対の球が出始めたら、少し元に戻すようにしてください。
いずれにしても、フェースが返らない人が、自然に返るようになることはありません。球をしっかりとつかまえて飛距離を出す。そのためには、フェースを返す動きを強く意識して練習することが大切だと、ボクは思います。

ダウンスウィングで左わきが開く人、左肩が上がって右肩が落ちる人、インパクトで手が前に出る人は、フェースが返りにくくなる。
球が左に曲がる人は下半身を意識
下半身を早めに使い、右腰の横にヘッ
ドを置いたまま、体の回転で球を打つ
ようにする。

球が右に曲がる人はグリップを意識
クラブを小指、薬指、中指の3本でしっかり握り、フェースを地面に向けながらダウンスウィングする

Drill
左片手打ちでフェースを返す動きを身に付ける

7~9番アイアンを使い、左手1本で球を打つ(左手1本がきついときは右手を添えてもいい)。大事なのはインパクトゾーンの動きなので、フルスウィングをする必要はない。肩から肩、もしくは、腰から腰くらいの小さな振り幅で球を真っすぐ飛ばそう。
月刊ゴルフダイジェスト2026年2月号より


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