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【南出仁寛の千日回峰行】Vol.14 体が硬くなる原因「疲労物質」を代謝させるのは?

シニア入りを機にツアープロ転身を目指す南出仁寛プロの修行の旅。職業柄なのか、腰痛に悩まされている南出プロ。腰痛にはどういうケアが必要か、また腰痛を軽減するためには、プレー中や普段の生活でどんな点に留意すべきか

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/GOLF CARE OTSUKA

ゴルフ修行僧/南出仁寛

みなみで・きみひろ。78年生まれ、大阪府出身。06年にプロ転向。ドラコン日本タイトル15冠。世界大会は11度出場し、最高成績は10位(日本人最上位)。シニアツアー出場資格年齢まであと4年

今月の「師僧」/大塚勇輔

一般社団法人プロスポーツトレーナー協会会長。カリフォルニア州立大解剖実習履習、履正社医療スポーツ専門学校などで学び、国家資格(柔道整復師)を取得。日米のプロツアーで選手に帯同するなど、プロゴルファーを中心にサポートし、述べ3万人を超える体をメンテナンスしてきた実績を持つ

>>前回のお話はこちら

ストレッチで体をほぐす
だけじゃダメなんですか?

南出 ゴルフスウィングでは腰痛は起こらないって言いましたよね。痛くなるのは、本来動かなきゃい
けないところが動いてなくて、それで腰に負担がかかってしまうからやと。

大塚 その通りです。なので、これから南出さんの動かない部分を動くようにする施術をしていくんですが、その前にこちらのマシンを使って強制的に体の「クーリングダウン」を行います。体(筋肉)が硬くなって動かなくなる原因のひとつに、疲労物質の蓄積があるんですね。その疲労物質を代謝させる方法は3つしかなくて、食事、睡眠と、もうひとつが「クーリングダウン」なんです。

南出 スポーツ選手が試合の後なんかに軽く運動する、あれのことですか?


大塚 そうです。本当だったら30分くらい走るか泳ぐか自転車をこぐかするのがいいんですが、水泳と自転車はどこでもできるわけじゃないですし、走れと言われてもひざが悪かったりすると難しいですよね。そこで、それをただ横になっているだけでできるようにしたのがこのマシンです。これで先に疲労物質を流してあげて、それから施術を行うと、施術自体の効果がアップします。

南出 ただ寝てるだけやのに、汗かきそうなくらい体が温かくなってきました。

大塚 でしょう? そうなってくると準備完了なので、早速施術をしていきます。主に胸椎(背骨の中間部)の回旋可動域と、股関節の可動域拡大を目的とした施術をしていきますね。この2つが動くようになると、腰部への負担をかなり減らすことができます。

南出 結構痛い(笑)。でもこれで腰痛が減るなら耐えられます。

南出「疲れて筋肉が硬くなると腰痛も強くなるんです」
大塚「まず疲労物質を代謝させないとストレッチも何も効かないんです」

胴体部分が左右に揺れ、両足が交互に上下に動くように設計された、寝ているだけで「クーリングダウン」ができるマシン「セイフプレーン」。大塚氏の父(プロトレーナーのDADDY OTSUKA氏)が大阪大学人間科学部と共に開発した。このマシンを一定時間使用することで、体内の疲労物質代謝が促され、筋肉が硬くなっている状態が改善するため、その後の施術効果が高まるという

ものの30分で体温が上昇し発汗効果が見られた

マシンの使用中に背中に手を入れると(写真)、体温が上がってうっすら発汗した状態になっていた。背中部分に「温熱器具」があると勘違いし、(暑くて)「温熱を切ってくれ」と言う人もいるという

クーリングダウン後の施術例①
胸椎の回旋可動域拡大

横向きの体勢で下半身を固定し、肩付近に圧力をかけて上体を開いていく(写真)。この施術で動かされるのは胸椎。胸椎の回旋可動域が拡大すると、スウィング時の腰への負担が減る

クーリングダウン後の施術例②
股関節の可動域拡大

足を様々な方向に動かし、圧迫を加えながら股関節を動かす筋肉(外転筋群、内転筋群、臀筋群など)の動きをよくしていく。股関節の可動域確保は、スムーズなスウィングに不可欠

柔軟性アップには水分補給も重要!
体細胞内の水分不足も、筋肉を硬くする原因のひとつ。1日の必要水分摂取量の目安は「体重×40ml」(食事からの摂取も含む)で、それを下回ると筋肉が動きにくくなりやすい。ゴルフをプレーする日は、さらに1000ml多めに摂る必要がある。また、冬場は水分摂取不足になりやすいのでとくに注意が必要。

月刊ゴルフダイジェスト2026年2月号より