【ゴルフせんとや生まれけむ】ニッチロー<後編>「ウェッジは“51度”を特注で作ってもらいました」
ゴルフせんとや生まれけむ
ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きモノマネ芸人のニッチロー氏。
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- ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、モノマネ芸人のニッチロー氏。 ゴルフを始めたのは2018年ですから、40歳くらいです。ボクは芸能界に入ったのが遅くて、30歳を過ぎてからだったので、「ゴルフをやると仕事につながるよ」といろんな人から勧められていました。でも、車がなかったです……
子どものころは父親のせいでゴルフが嫌いでしたが、大人になってから始めてみると、やっぱり面白いですね。ボクはボールを打つのが楽しいというよりも、ゴルフ場の雰囲気というか、あの空間がすごく好きです。ボールが狙ったところに飛ばなくても、芝生の上を走っているだけでイライラすることはありません。
今までに行ったゴルフ場のなかで最も印象に残っているのは吉井カントリークラブ(群馬県)です。ボクはハワイが大好きなのですが、あのゴルフ場は本当にハワイみたいです。料理も美味しくて最高でした。しかも初めて行ったとき、ロッカー番号が51番でビックリしました。連れていってくださった方が気を利かせてくれたみたいです。
イチロー選手のモノマネをしているからには”51”という数字にこだわりたいので、クラブも51度を探したのですが、見つからないんですよ。ウェッジのロフト角って50度とか52度とか、2度刻みなんですね。それをゴルフ業界の方に話したら、51度のウェッジを特注で作ってくれました。そのほかにもイチローさんの黒いバットにちなんで「黒いアイアンを作りたい」という要望にも応えてもらいました。
ゴルフ場で始球式をするときはシアトルマリナーズのユニフォームを着ますから、ゴルフシューズもユニフォームに似合うデザインを探しました。そうしたらアディダスのシューズでマリナーズカラーのモデルを見つけたので、それを履いています。
始球式の仕事を始めた当初は、朝早くゴルフ場に行ってユニフォームに着替え、始球式で場を盛り上げてからコンペに参加する皆さんのスタートを見送り、それで任務終了でした。仕事先が千葉県のゴルフ場のときは、9時ごろには海ほたるのスターバックスでのんびりコーヒーを飲んでいました(笑)。そのうち、始球式の後にコースを回るようになると、始球式を終えてからゴルフウェアに着替え、コンペに参加します。キャップはニューエラのシアトルマリナーズモデルで、ウェアも全身ニューエラで合わせます。ところが一度、ユニフォームだけ持ってきてゴルフウェアを忘れたことがありました。そのときはウェアを借りてラウンドしました。
コンペで始球式を行い、その後コンペにも参加する恒例のイベントが「野人CUP」です。このコンペは「野人」のニックネームで知られるサッカー元日本代表の岡野雅行さんが主催しています。ボクはイチロー選手のモノマネをしていますが、高校時代はサッカー部でゴールキーパーを務めていましたし、地元の長野県を本拠地にする松本山雅FCを応援していますから、実はサッカー関係の知り合いがけっこう多いです。ゴルフを始めたおかげで、仕事と人間関係がさらに広がりました。
今後のゴルフの目標は、200本安打をネタとして一度達成してみたいのですが、同伴者の方にご迷惑をおかけしてしまうので躊躇しています。現実的にはハーフ51安打で回れるように51度のウェッジを練習し、アプローチショットに磨きをかけたいですね。

ニッチロー
1978年生まれ、長野県飯田市出身。飲食店勤務時代にイチロー選手に似ていると評判になり、2009年頃から路上パフォーマンスを開始。12年にモノマネ芸人に転身。自称「プロ焼肉選手」としても活動しており、出身地の飯田市から「飯田焼肉大使」に任命されている
週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号より


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